2021年04月14日

【日記】映画館でまる一日映画を見る・その5

 三本目の「ブレイブ――群青戦記――」の終わりが15:40、四本目「騙し絵の牙」の始まりが16:20。その間、40分。このチャレンジ中、一番、隙間時間が長い。

 予定ではこの間に、映画館が入っているモールのハンバーガーショップへ行って、腹ごしらえをしようという考えだったのだが、あにはからんや、移動の体力がない。行って食べて、帰ってくるだけで40分のほとんどを消費してしまいそうだ。

 目の疲れは想定内だったが、ここで予定外の伏兵も頭をもたげてくる。頭痛である。これは「マスク」のせいだ。なにしろ、シアターでも劇場内でも、ずっとマスクをし続けないといけない。もう8時間ずっとマスクをし続けている計算だ。

 それともうひとつ。もらったポップコーン券も使っておきたい。
 わたしは(ひとりで)劇場で映画を観るときは、ポップコーンをシアターで食べない主義なので、ロビーで食べてしまいたい。
 ので、この隙間時間40分にハンバーガー屋へいくことはやめ、休憩とポップコーン消費に回すことにした。



 思ったより大き目のポップコーンであった。これなら、腹も持つだろう。ロビーの隅でマスクを外し、無言でキャラメル味のポップコーンをむさぼり食う。
 そうこうしているうちに、「騙し絵の牙」のシアターも入場が始まった。やはりハンバーガー屋へいかなかったのは正解だった。

 さて「騙し絵の牙」。中ぐらいのハコ。本作は公開が始まったばかりだ。
 前稿では、「一番期待していなかった」と書いたが、その理由は――そうだなぁ。事前に番宣を見せられすぎて、なんだか、「出版業界内のだまし合い」なのだな、という印象が刷り込まれてしまい、だったらそういうのは、自分はもう十分経験済みだからいいや、という気持ちがあったのである。



 しかし、見始めてみると、主演の大泉洋さんが出てくるあたりからグッと面白くなる。舞台となる出版社も、いろいろ大出版社の内情が組み合わさった設定となっており、「あー、あのエピソードね」、「あの噂を使ったのか」と、面白がっている自分がいた。

 ちょっと残念だったのは、肝心の「だまし合い」が「後だしジャンケン」になっているのが多かったこと。これはわたしの疲れからきているのかもしれないが、唐突に伏線もなく「実は……」とやられては、観客としては「ヤラレタ」というより「ふーん、そうなんだ」と反応せざるを得なくなる。

 とは言え、内容は二転三転、「騙し絵の牙」というタイトルにも伏線があり、それには「ヤラレタ」だった。
 こう言っては制作にかかわっていた方々に失礼だが、今日のラインナップのなかで、「思わぬ拾いもの」という感じ。

 頭痛は、たまにマスクをちょっとだけ外させてもらって深呼吸をすることで、なんとかしのいだ。が、微痛が続くのは仕方ない。

「騙し絵の牙」はこの稿が公開されるころにも、まだハコが残っているかもしれない。ならばけっこうお勧めですよ。自分は本作がアマプラに入ったら、もう一回細君と観たいと思っている。

 三本目が「ブレイブ――群青戦記――」で助かったのと同じように、四本目が「騙し絵の牙」で助かった。なんとか体力と気力をもたせて、最後まで観きることができた。

 シアターを出たのが18:25。最後、五本目の「奥様は、取り扱い注意」が始まるのは18:45。
 ちょっと劇場を出てみると、そとはもう暗い。人のいないところでそこでマスクを取り、大きく深呼吸。さて、最後の一本に臨みましょうか。

 つづく!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2021年04月10日

【日記】映画館でまる一日映画をみる・その4

 時計の短針もすでに午後へ突入。今日のチャレンジもこの一本を見れば後半だ。
 隙間時間が20分しかないので、食事をとることもできない。シアターをでて、エコノミークラス症候群よけに、ちょっと屈伸など柔軟をして(傍目には怪しい人だ……)、すぐシアターへとんぼ返り。



 というわけで、「ブレイブ――群青戦記――」。中ぐらいのハコだ。
 ここで、さすがに目が疲れてきたので、番宣は目をつむってやりすごし、「映画泥棒」が終わったところで目を開くという作戦に変更。実は腰も痛い。

 チラシに書いてあるレベルなのでネタバレにはならないと思うが、この「ブレイブ――群青戦記――」は、現代の一流アスリート高校生たちが戦国時代へタイムスリップして、織田信長(の配下)と戦う、というストーリー。
 危惧していたのは、話がそこに入るまで、延々と現代での学園パートを見せられるのか!? それはつらいな、というところ。さすがに三本目ともなると、もう日常描写とかは見ていてうんざりなのである。

 ところがこの「ブレイブ――群青戦記――」、そんな心配は無用であった。始まって十分もしないで、いきなり高校全体が戦国時代へタイムスリップ。飛び込んできた斧を持った雑兵たちが学園になだれ込み、ザックザックと高校生どもを大虐殺、なのである。
 このスピード感、ヘタすると見ているこっちがおいていかれそうな勢いだ。いや、三本目にこれを選んで良かった!

 チラシや前情報だと「アスリート高校生たちが自分の得意なスポーツで戦国時代を無双する」という雰囲気だったのだが、実際は真逆。やられまくるのは高校生ばかり、あっという間に数えるほどの人数に減らされてしまい、体育館へと集められ捕らえられてしまう。

 ここで出てくる武将が、後の徳川家康となる松平元康。演じているのは三浦春馬さん。キリリとした二枚目だ。わたしは知らなかったのだが、この映画が公開されるまえに自死なさっていたとのこと。なんと……。お若く才能もある方が、とても残念なことである。

 ストーリーの展開は速い。見ていて飽きさせない。
 二本目の「太陽は沈まない」がちょっとダレ気味であったので、このテンポは嬉しい。

 後半になると、キャラクターそれぞれが立ってきて、一人、また一人と闘いで死んでいくのにグッとくる。
「戦国自衛隊(1979年)」のときは、一緒に観たH君と、「フツー、あの時代にヘリが飛んできたら、戦国時代の兵なんて散り散りに逃げるんじゃないの?」と感想を言い合ったものだが、こちらの「群青戦記」は強いとはいえ単なるアスリートというだけなので、殺されていくのに無理がない。むしろ常に窮地にあるあたりに、あるはずのないリアリティまで感じてしまう。

 ネタバレになるので、この先のストーリーは書かない。
 え、殺されちゃった生徒たちはどうなっちゃうの? 現代でどのような扱いになってるの? などという小さな疑問はブッチして、小綺麗にまとめ、サッと終わる。
 いろいろ矛盾はあるが、悪くないエンディングだ。
 これは原作を読んでいかなくて正解だったパターンだな。

 エンドロールで、「三浦春馬さんの思い出に捧ぐ」とか、一言ほしかったところだが、こういうのは事務所関係のなにかがあって無理だったのだろうか。

 なんにしろ、三本目にこれは良かった。ダレずに最後まで楽しめた。

 さて、まる一日映画館チャレンジも、後半に突入。四本目は「騙し絵の牙」。
 実は時間的に、五本目の「奥様は、取り扱い注意」と交換して観ることもできたのだが、「奥様――」が軽く楽しめるアクションものという感じがしたので、疲れているだろう最後には「奥様――」を回し、「騙し絵の牙」を四本目にしたのだった。

 正直、本当に正直言うと、「騙し絵の牙」は全然期待していない(関係者のみなさま、失礼)。観るとしてもビデオ視聴で十分だな、という気持ちの一本。

 さて、結果はどうでるやら――。

 つづく!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2021年04月07日

【日記】映画館でまる一日映画を見る・その3

「シン・エヴァンゲリオン」から、次の「太陽は動かない」までの隙間時間は20分。
 シネマコンプレックスなので、一度劇場から出てロビーへ行き、またシアターへ入るということになる。10分前にはもう入場できるから、ちょっとトイレへ行ってホッとすれば、もうすぐにでも再入場だ。

 いや、皆様ご存じのとおり、最近の映画館は番宣が長い。なので、もっとゆっくりロビーでくつろいでから入場しても、映画本編には十分間に合うのだが、今回、このチャレンジでは「番宣も全部観る」ということを自分に課していたのであった。

 というわけで、出て、トイレへ行き、「太陽は動かない」のために劇場へトンボ帰り。「シン・エヴァンゲリオン」と違って、ずいぶん小さなハコだ。もちろんどまんなかの席。ちょっとスクリーンが近すぎたかな。



「太陽は動かない」の前知識はチラシとトレーラーでしか知らない。藤原竜也さん主演のスパイもので「心臓に爆弾。リミットは24時間。ミッション失敗は――爆死」というもの。これはわくわくしてくる。

 というわけで、今日、二本目の「もくもく村」と「五井自動車教習所」そのほかのローカルな宣伝フィルム、および、今後の映画のトレーラーもきちんと観て、本編「太陽は動かない」は始まった。

 いきなり派手なアクションシーンでつかみはOK。

 藤原竜也「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」

 などというセリフはなかったが、なんということでしょう。中だるみがちょっと……。
 スパイ映画定番の、パーティシーン、走る列車内でのアクション、謎の美女に妨害する敵スパイなど、盛りだくさんなのはいいが、肝心の「24時間で心臓バーン」の設定がうまく機能していない感じがした。

 主人公の過去のシーンと、現在のシーンが行ったり来たりして、それはそれで面白いのだが、スパイ・アクションとしては間延びしてしまう感は否めない。

 もっとも、最後は粋なセリフでのハッピーエンドにニヤリとさせられて――

 わたしの心中「な゛か゛な゛か゛い゛い゛じ゛ゃ゛ね゛ぇ゛か゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛」

 という感じ。
 しかし、この映画、連続して5本チャレンジなどではなく、一本だけで観る映画だったかもしれない。二本目にこれは、正直、ダレたところも。

 あとで調べてみると、この映画、WOWOWのドラマシリーズがベースにあったとのこと。そちらを観ていれば、もっと面白かったのだろうか。
 とはいえ、一本の映画として、WOWOWドラマ版を観ていなければ取り残されるということもなく楽しめたことは明記しておく。

「い゛い゛け゛つ゛し゛て゛た゛ん゛だ゛よ゛お゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛お゛お゛(ちょっとネタバレw)」

 さて、三本目は13:35から、「ブレイブ――群青戦記――」だ。
 マンガ原作で、話題作ということもあって、実は電書で全17巻を大人買いしたのに「積ん読」状態だったりする。が、あえてここは予習をせずに行くことに。これが吉と出るか凶と出るか。

 つづく!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2021年04月03日

【日記】映画館でまる一日映画を見る・その2

 別に「エヴァンゲリオン」の熱狂的なファンというわけでもなく、ちゃんと見たのは一回目のテレビ放映時のみ。映画は「序」は観たが「破」はビデオ視聴で途中で止め、「Q」は観ていない。そんなわたしが「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を一本目に選んだのには理由があった。

 というのもこの映画、長いのである。上映時間が155分。とにかく体力のあるうちに片付けておきたい、という作戦だ。



 それに、熱狂的ではないにしても、「エヴァンゲリオン」とそれが生み出してきた文化そのものはけっこう好きだ。
 わたしは世間には珍しいらしい、テレビ初回放映のエンディングがお気に入り、という変わった嗜好の持ち主だが、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」なら、飽きずに観られるだろうな、という算段もあった。

 結果、飽きずには見られた。が、うむ。よくわからん。

 しまった。これはちゃんと「破」と「Q」も観て予習していくタイプの映画であった。
 わたしはてっきり、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書よろしく、また最初から――

 ゲンドウ「シンジ、エヴァに乗れ、乗らなければ帰れ」

 から始まると思っていたのであるw
 そう、何度もリブートしては殺されるスパイダーマンのベンおじさんのように。
 だって「シン」なんでしょ。「シン」って「新」か「真」だと思うじゃないですか。これだったら結末の「ケツ・エヴァンゲリオン」にでもしてほしかったにゃあ。

 まあいいや、面白かったから良しとする。
 あと、ヴンダー搭乗員のピンク髪で唇ぽってりのお嬢さん(ミドリちゃん?)がかわヨと思いました。まる。

 さて、08:10〜10:55まで「シン・エヴァンゲリオン」を観て、次は11:15からの「太陽は動かない」だ。
 実は今回の5本の中で、一番期待している一本だったりする。

 つづく!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2021年03月31日

【日記】映画館でまる一日映画を見る・その1

 前回、「続・映画でも観るか」のマエフリ。まずは復習。

●騙し絵の牙
●奥様は、取り扱い注意
●シン・エヴァンゲリオン劇場版
●ブレイブ-群青戦記-
●太陽は動かない
 さて、わたしはどれを観たでしょう。正解は次回に!


 である。答は、あっ、もう%title%に書いちゃってるな、まあいいか。

「5本全部観た」

 なのである。

 伏線は「【日記】わたしは原作厨なのだなぁ」の最後に張ってあったのであった。

 ところで全然関係ない話だが、いつも行っている映画館から、まる一日その映画館の朝から晩までかかっている映画見放題のチケットをいただいたのだった。ただし三月リミット。今月やん。




 これがそれ。ポップコーン券もついている。

 非常事態宣言が明ければ、レイトショーまで観られるようになり、一日6本はいけるかな? と目論んでいたのだが、あにはからんや、明けてもレイトショーはなし。朝07:45の開館から、21:00の閉館まで、好きな映画を観られるチケットだ。ほぼ13時間、映画づくしの一日である。

 昭和の頃は、だいたい二本同時上映で、どちらも見られるのが映画館の常識であった。だから、劇場で二本連続というのは、それほどつらくはない。これはシネマコンプレックス化した今の劇場でも、たまにやっている。

 わたしが劇場で映画を連続で観たのは、三本が最高。「イレイザー・ヘッド」と「バスケット・ケース」、それに「魔女伝説ヴィー」の三本立てである。しかしこれは若い頃のこと。さすがにアラカンのこの歳になって、5本はいけるか? という不安要素もあったりする。

 さてこのチケット、「上映時間が15分以上重なる作品」は続けて観られない、となっている。
 そこで、当日のプログラムを眺めつつ、ああでもないこうでもないと組み立てを考えていたら、細君がエクセルで表をつくってくれた。その結果、上記五本を選んだ、というのが裏事情なのであった。
 上記五本の映画ならなら、ある程度、時間を入れ替えても全部観られるのである。

 今回の記事は、この体験を書いているので、「映画評」カテゴリにはしなかった。ネタバレもしない。

 さて、残る問題は「順番」である。劇場で5本連続で観るとなると、敵は睡魔と尿意である。
 厳しい一日が予想される朝は、いつもモンエナを飲んで臨むのだが、今日はあえて、激しい尿意を催すモンエナはもちろん、前の晩から水分系を抜いて、早寝をしておいた。

 開館は朝07:45。並んで入場し、体温測定と手指の消毒をしてから、券売機へ向かうカップルを横に、カウンターへ向かう。
 そしてお嬢さんにチケットを見せて「これでお願いします」。
 最初は、こんな珍しいチケット、あちらが手間取るかな、と思ったのだが、向こうも慣れたもの。笑顔でありがとうございます。であった。
 お嬢さんがタイムスケジュールのメモを取り出そうとしたので、あらかじめ印刷しておいた紙片を渡すと感謝された。

シン・エヴァンゲリオン劇場版 08:10〜10:55
太陽は動かない 11:15〜13:15
ブレイブ-群青戦記- 13:35〜15:40
騙し絵の牙 16:20〜18:25
奥様は、取り扱い注意 18:45〜20:55


 この順番で、次々と席を取っていく。きっとこの場で迷う人もいるのだろうなぁ。などと思いつつ、わたしはほとんど全部の映画を、ハコのどまんなかで確保。5枚のチケットを渡されて「楽しんできてくださいね」とお嬢さん。

 さあ、サイは投げられた。
 一本目は、話題の「シン・エヴァンゲリオン」だ。

 次回へ続く!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記