2025年03月15日

【日記】HHKBキートップ「蒲公英」

 さあ「蒲公英」と書いてなんと読む?
 答えは「タンポポ」である。



 2025/02/25、HHKBの公式販売元であるPFUから、新しい色のキートップが発表された。それがこの「蒲公英」。
「炭」、「雪」、「桜」、「山葵」ときて、次は何色でどんな名称かと衆目の期待するところであったが、「蒲公英」とはみな裏をかかれた感じだろう。

 もちろん、英語配列、日本語配列、それぞれ刻印ありと無刻印の販売だ。全部個数限定である。

 さっそく日本語配列の「無刻印」を購入して、遊んでみることにした。

 ボディはカラーが生える黒の「HHKB Professional HYBRID Type-s」にした。



 いろいろ悩んだ結果、左手分担のキーを「桜」に、右手分担のキーを「蒲公英」、数字キーは「雪・刻印あり」にすることに。



 あとはコツコツ。



 CTRLキーはアクセントで「青・無刻印」にしてみた。これは単発で売られていたもので、キー全部は販売されていない。



 完成形はコレ。





 想像していたより、かなりポップな感じに仕上がった。
 トイコンピュータのキーボード、といった雰囲気だ。



 そういえば、5色そろったので、正しい運指キーボードも作れるな、などと考えたりしたが、どうせキーボードを見ることはないから、わたしに意味はないな。

 還暦をすぎて、少しおたくっ気が戻ってきたので、エディタの背景を美少女イラストにしたりしている。



これはいのうえ空先生がTwitter(現X)にアップしてくださった「僕の彼女はさすがです」のあやめさん。かわョ。

 まあこんなところで、しばらく使ってみよう。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2025年03月12日

【日記】HHKB山葵キートップ

 今までキートップ「雪・無刻印」で使っていたHHKB Professional HYBRID Type-Sを、山葵(わさび)に交換してみた。

 HHKBの販売元、PFUからは、Professional用に「墨」、「雪」、「桜」、「山葵」の四色のキートップが売られている(現在はそれに加え「蒲公英(タンポポ)」も)
 それぞれ、「刻印」と「無刻印」の二種類がある。

 最初、限定版であった「雪」は定番化し、今でも公式で買えるが、「桜」はすでに限定数を売り切り、定番化もしていないので、メルカリなどでしか求められない状況だ。

「山葵」はまだ公式で買えるので、今回、「刻印」と「無刻印」の二種類を購入して、キートップの交換をしてみた。

 なぜといって、「山葵」の「緑」はわたしら夫婦のラッキーカラーであり、まあ、二人にとって、そういった縁起にでも頼りたい事態が起こっている、ということなのである。
「緑」はカトリックにおいても「年間」の典礼色であり「生命の息吹」を意味している。



 コツコツと、外してはつけ、外してはつけ、の作業をする。

 HHKBはステップスカルプチャキーボードなので段によってつくりの角度が違う。
 刻印が入っていれば場所決めは簡単だが、刻印なしだと一度いくつかのキーが混ざってしまうとのちのち面倒だ。



 例のごとく、1から0のキーは「刻印あり」にする。ここはタッチタイプができても目打ちで打つことが多いキーだからだ。



 とはいえ正直、記号刻印はいらないのだが――たとえばAndoridで打つと英字キーの定義になってしまうので、ダブルコーテーション(Shift+2のキー)がアットマークになるなど、刻印キーと違う字が出てしまうことになるのだ。



 完成。
 CTRLキーはアクセントで「桜」にしてみた。
 なぜ「桜」があるのかは聞かないでほしい。

 美しい。やはりHHKBは無刻印だ。

 これで運気が上がってくれればよいのだけれど。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2025年03月08日

【日記】HHKB Studio UNBOXING・その3

 さて、今日はHHKB Studioを書斎の外に持ち出して、例のごとく、細君がカラオケ熱唱しているカラオケボックスで書いている。
 カラオケボックスというのは、以前も書いたとおり、LAN、Bluetoothの電波、今回は関係ないが赤外線などもとても飛び交っており、Bluetoothデバイスのテストにはけっこう過酷である。

 実際、HHKB BTとTeclast P85Tの組み合わせでは、Bluetoothがブチブチと切れる上に、快調に書けていると思えば「んんんんんん」というような意図しない連続入力が続いたりして、イライラさせられた。

 で、Studioはどうかというと――ここまで打ってきて、Bluetoothの切断も、妙な連続入力もない。どうやらその点、合格のようだ。
 ポインティングデバイス――乳首ポインタ――も快調。外に持ち出したAndroid端末でオペレーションするとき、マウスも一緒に持ち出さなくて済むのは助かる。
「こんなのHHKBじゃない」と言いつつ、HHKB Studioを導入した意味はあったようだ。

 前回「次回はこれについて書く」と記した乳首ポインタについて――これも最初の方に書いたことだが、わたしはCtrl-h(Backspace)を多用するので、ちょうどhキーにかかるこのポインタがじゃまになるのではないかと危惧していたのだが、最初、指に引っかかる感じは確かに気になったが、すぐに慣れてしまった。

 ただ、Android端末のような小さい画面で使うのならまだしも、書斎で使っているような大画面のディスプレイ二枚表示だと、すぐにマウスポインタを見失う。
 DesktopMateのミクさんの視線を頼りにポインタを探すこともしばしばだ。


(赤乳首に交換してみた)

 また、この乳首ポインタを「ポン」と押すことで左クリックにすることも可能なのだが、しばらく使ってみて、思ったようにクリックすることはできないこと、さらにはAndroidとWindows兼用ではむしろ混同しかねないと悟ったので、この機能も「HHKB Studioキーマップ変更ツール」で止めてしまった。

 結局のところ――HHKBのウリである乳首ポインタはAndroid使用のときだけに使い、もうひとつのウリのジェスチャーパッドも機能停止しているという――

 ごく普通のHHKBの使い方!

 に、落ち着いてしまった。
 オイオイ、これじゃ、Windowsで使う分にはHHKB Professional HYBRID Type-sと変わらんではないか。

 しかも、ポータブルAndroidデバイスのためにHHKB Studioをモバイルしようとすると、今度は「単三電池4本使用で重い」という障壁もあったりするのである。うーむ。
 まあこの点に関しては、HHKB Studioでもモバイルバッテリーが使えるので、それでしのぐという手もあるかとは思うが。

 そうそう、キータッチについて書いていなかった。
 これについては、静電容量無接点方式の従来のものと、メカニカルスイッチのStudioで、そう差は感じられなかった。どちらも良い「スコスコ感」である。
 わたし自身が、けっこう、この「キータッチの差」に無頓着なことをいまさら理解した。HHKB BTのカチャカチャ音も気にしないタチなのだ。
 だがやはり、Studioの、Professionalと同じ「スコスコ感」は悪くない。

 結論として、「HHKB Studioは、やはりHHKBではない」とまでは言わないが、HHKB Professional HYBRID Type-sをなんら越えてはいない。
 これからHHKBを使おう、という方は、別にStudioを買う必要はない。結局、HHKB StudioをHHKBらしく使おうとしたら、Studio特有の機能をほとんど封じて使うことになるからだ。

 WindowsやMacでも乳首ポインタをバリバリ活用しているし、オモチャ機能のジェスチャーパッドも便利に使っている、という方は、まあ別にいいんじゃないですか? でもそれでHHKBをフルに使いこなしているってのは違うと思うよ。F1でサーキットを疾走するのがHHKBで、HHKB Studioはオモチャ機能満載の007のボンドカーだから。

 なんというかこれ(HHKB Studio)、時代のあだ花としてラインナップからそのうち静かに消えていくんじゃないですかねぇ。

 そうそう、HHKB Professionalなら、公式が発売している色つきキートップを使い、キートップの色を変えて楽しむ、という遊び方もある。このあたりはStudioではできないことだ。
 Studioで公式がカラーキートップを出すかどうかが、ある意味、このデバイスの将来を占う分水嶺かな、と思う。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2025年03月05日

【日記】HHKB Studio UNBOXING・その2

 さて、一応の動作チェックが終わったので、さっそく、ダサい刻印キーボードを無刻印に交換する。
 ふふっ。ちゃんとHHKB Studio用の「雪・無刻印」キートップを用意していたのだ。



 ちなみに、いまさら言うまでもないが、HHKB Professionalは「静電容量無接点方式」、HHKB Studioは「メカニカルスイッチ」なので、相互のキートップ交換はできない。
 で、いつものごとく、キートップを入れ替えていくのだが、いつもの「静電容量無接点式」のキーはハメるとき「パチン」という音ともに「入れた」という触覚があるのだが、HHKB Studioにはその感覚がない。ただ「挿しこむ」という感じ。最初はこの感じがイヤだったが、まあそういうものなら仕方ない。



 普段はキーボードなど見ないので、改めて「刻印キー」をしげしげと観ると、実に醜い。とくに前面になにか印刷されているキーはホコリのゴミが付着しているっぽくてイヤだ。HHKBを使うのなら、ProfessionalでもStudioでも無刻印、というのは、もうわたしのなかで揺るがない。

 今回は一個づつ、丹念に交換していく。ただ、GHBキーだけは乳首ポイントのせいで普通と違い「削れている」箇所があるので、ちょっと外すのに苦労した。



 さて、全キートップの交換が終わった。
 といっても、最上段の数字キーは残すのが私の流儀――数字キーのタッチタイプができないわけではないが、ショートメールから届いたパスワード入力のときなど、ホームポジションに必ずしも指を置けるわけではないというのが理由――なので、そこは手つかずにしておく。



 うん、美しい。乳首ポインタも真っ白だったらよかったかな、とも思わないでもないが、まあこれは灰色でもいいかもしれない。

 ちなみに、HHKB Studioが発売されて、キーボードルーフ(キーを打たないときのカバー)も刷新されている。



 キーボードルーフは旧型のものも利用できる。



 どちらのキーボードルーフもマウスキーのところはカバーできない。
 また、完全な互換性があるわけではなく、新型のキーボードルーフを使うと、そのままでは入れられないケースがある(おもにALIで購入した海外産のHHKBケース)。

 旧型のキーボードルーフは四角のゴムでルーフを支えるものだったが、新型はプラスチックの部品が面で支えている。なぜ、この変更をしたのかはわからない。
 なんにしろ、旧型はもう公式では買えないので、欲しいかたは今のうちにメルカリなどで買っておくとよいかもしれない。

 キーボードケースについては、互換性のあるものと、ないものがある。
 今までの――ハードではないくせに名前だけは――ハードケースは使えない。
 メンブレンのHHKBポッドは使える。実際にHHKB Studioにキーボードルーフをつけ、キーボードブリッジと一緒に閉まってみたが大丈夫だ。

 さてさて、肝心の使い心地だが、HHKB Studioの一番のオモチャ機能はマウスパッドよりも、左右と下左右の「ジェスチャーパッド」だろう。
 しばらく、これが使いこなせるかどうか試してみていたのだが――結局、機能を停止させて使うことにした。
 やっぱりこれはオモチャ機能だ。スクロール機能も上下キー機能も、ゆっくり動いていると思ったら、いきなり急速度で動き出す。まともに使える気がしない。
 こりゃ、自分に変な癖ドライバをインストールされる前に、使い込むのはやめた方がいい、という判断。
 実際、HHKB Studioのこの機能を入れておくと誤動作も増えるという。
 というわけで、HHKB Studioキーマップ変更ソフトで、この機能は殺した。

 次回は、一番、HHKB Studioで「変わった」と見られる乳首ポインタとマウス機能について書く。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2025年03月01日

【日記】HHKB Studio UNBOXING・その1

 前回のヒキでおわかりくださった方もいらっしゃるかもしれない。



 うん、この箱は?



 うんこの箱ではなさそうだな?



 買ったのか!! 恭介!!


(岩明均「寄生獣」10巻より引用)

 というわけで、導入してみた――あれほど「HHKBではない」「ろくでもないオモチャ機能搭載」「呆れた」「くれると言ってもいらない」「人間のクズ」(そこまでは言ってないw)と、クソミソに貶していたHHKB Studioを、である。



 この記事は、HHKB Studioと、タブレットTeclast P85TをBluetooth接続して書いてみている。

 なぜあんなにクソミソテクニックばりに貶していたHHKB Studioを導入してみたかといいうと、ひとつはやはり「使ってもみないであーだこーだ言うのは卑怯だろう」という観点。そしてもうひとつは、タブレットを使ってモバイル環境で打っているとき、同時にマウスが使えるというのは利点かもな、と考えたからだ。

 PCの場合、右にマウスがあるため、HHKB Studioのような乳首ポインタは必要ない。やはりマウスを使ってオペレーションする方が楽だ。
 しかし、タブレットを使って外でBluetoothキーボードを使うのとき、同時にBluetoothマウスを持って行くのは面倒だ。ペリフェラルを置けるスペースも限られている。
 だったら、HHKB Studioの乳首ポインタでマウスが使えれば、それはそれで便利かな、とこういう算段なのであった。

 で、これはタブレットとエディタのJota+、そしてHHKB Studioで書いている、と、こういうわけ。

 っと、その前に、箱の中に「使用前に、いの一番にファームアップせよ」という紙片が入っているので、それに従うことにする。

 PCにネットからダウンロードした「HHKB Studioキーマップ変更ツール」をインスコ。キーマップはしばらく変更するつもりはないが、これを使ってファームアップするのだ。

 が、そのPCにHHKB Studioをつないでみると、ファームはすでに――



 最新のものであった。
 HHKB Studioが販売された当初は、異常な人気で買えなかったり、転売業者が出たり、デバイス自体もチューンナップがいまいちだったりと、だいぶ混乱したようだが、今はもう、安定しているようだ。

 さて、では書いてみよう。

 実際に使ってみると、うーん、Jota+エディタはダイヤモンドカーソル化してあるし、乳首ポインタの出番はほとんどない。
 IMEがATOKなので、画面下部に変換候補がでるので、たまにそれを乳首ポインタで指定するぐらいだ。

 なお、乳首ポインタはちんこぱThinkPadで経験済みなので、それほど違和感はない。

 あ、余談だが、IBMの社訓は(その昔)「Think!」だったったのだ。
 今はレノボだが、昔はIBMだった文房具会社が(と、メインフレームの会社に揶揄されたこともあったのですよ)出したノートPCがThinkPadだったのは、そういう意味もあるのである。

 さて、存外によいと思ったのは、マウスボタンがキーボードと同じスイッチを使い、ストロークも深いところだ。
 これが「イヤだ」と書いているブロガーがいたが、今までのPC生活で100個以上のマウスをマイクロスイッチの寿命で交換してきた身からすると、マウスボタンもキーボードと同じ高水準のモノを使っていることには好感がもてる。

 ここまでこの記事を打ってきて、キーボードの暴走やBluetooth切れはない。この点、HHKB StudioはProfessional HYBRIDより弱いという評価もあったので、ひと安心というところだ。
 もっともこれは、電波環境のよい書斎で書いているので、LAN、Bluetooth電波が飛び交うモバイル環境で使えるかどうかは実戦投入してみなければわからない。

 最初、hキーのところに乳首ポインタがハマっているので、わたしが多用するCtrl-hが使いにくいか、と思ったのだが、使っているうちにこれは慣れた。

 つづく!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記