2017年03月08日

【日記】ポメラDM200いらっしゃい・その1

やはり、というか、予想通りというか、キングジムの「ポメラDM200」を購入してしまった。
愛用のDM100がけっこうトラブって、キングジムサービスのご尽力をいただき、やっと良品に巡り会えた経緯は下記に書いた。

「【日記】ダメなときはなにをやってもダメ」
「【日記】来た、また、初期不良!?」
「【日記】ポメラDM100の帰還」
「【日記】お前が俺には最後のポメラ」
「【日記】その後のポメラDM100」

「【日記】お前が俺には最後のポメラ」の記事の最後で、「DM200買っちゃうかも」と筆を滑らせて細君の顔色をうかがっていたのだが、その細君がネット通販のポイント倍増月間ということで、ポンとプレゼントしてくれたのであった。
好い女でしょう、ホント。いくらノロけてもノロけ足りないくらい。感謝感謝である。


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というわけで、この記事はDM200で書きつつ、いろいろ感想を記している。
けっこう店頭でいじって、イメージは固まっていたのだが、実際に蟄居房でゆっくりと「自分のマシン」にして触ってみると、印象も実際の使い勝手も違ってくるものだ。

箱から出したファーストインプレッションは「重っ!」。DM100が400グラム、DM200が580グラムだから、その差180グラム。専用ケースも一緒に揃えたのだが、こちらもハードケースで、ずっしり重い。
基本、持ち運ぶ気はない(「【回想録】執筆機の思い出・番外編その1「わたしの、最強のモバイル執筆環境」「その2」参照)ので良いのだが、モバイルで使用する方はこの差はこたえるかもしれない。

重量の増加は、主にバッテリが内蔵リチウムイオンになったからで、今までの「ポメラシリーズは乾電池駆動」という暗黙の了解を破ったDM200の判断が良と出るか否と出るかは、まだ保留しておきたい。DM200のポテンシャルを乾電池で実現するのは無理だというキングジムの判断なのだろうが、やはり乾電池駆動は素直に良い、と思う。

特筆すべき点――エディタ画面内で、ctrl-hがバックスペースになっている!

この点に触れている記事などを読んだ覚えがないのだが、これはわたしにとって革命的な改善である。今までのポメラでも、ATOK内で変換前の文字列ならばctrl-hでバックスペースが効いたのだが、一度確定してエディタ画面になってしまうと、ctrl-hが「検索・置換」になってしまうのである。
店頭でいじっていたときは、正直、この変更に気づかず、2016/12/01の記事「【日記】ポメラDM100の帰還」でも、この点を見逃している。どうにも先入観で決めつけて書いてしまっていたようだ。
というか、ポメラを使うときはATOK内ではctrl-h、エディタ内では右手小指でバックスペースという癖が無意識についてしまっていたようである。知らぬ間に調教されていたらしい……。ポメラ、恐ろしい子……。

しかし、エディタ内でctrl-hのバックスペースが効くのはありがたい。欲を言えばctrl-gで「一文字削除」が効いてほしかったが(これもATOK内では可能)、これは「行指定ジャンプ」に固定されてしまっている。残念である。
まあ、欲を言えばきりがない。ワードスター系のダイヤモンドカーソルまで使え、ctrl-qとの複合ショートカットまでできれば、まさしく最強のエディタなのだが、一般の人も使う日本語入力機としてはバランスもあるだろう。

しかし、ATOKのctrlショートカットとエディタ内のそれを同一にできるというのは、本来、あってしかるべきだとは思う。キングジムにはぜひとも、ctrl-gの「一文字削除」も検討していただきたい。

あぁ、しかし思い出すなあ。あれはポメラ初号機のDM10を初めて触ったISOTでのこと。キングジムのブースでいじらせてもらって、ATOK内ではctrl-hでバックスペースが効くのに、エディタ内ではペロンと「検索・置換」画面が出てしまい「これは使いにくいですよ」とキングジムの方に訴えたのだ。
こういう声は、わずかずつでも上げていれば、開発の現場へと届くのかもしれない。キングジムさん、エディタ内でのctrl-gで「一文字削除」、お願いします。「行指定ジャンプ」なんて、そんなにちょくちょく使う機能じゃないでしょう。

逆に、2016/12/01の記事の時点で、可能だと思っていたことができない点も見つけてしまった。禁則が思っていたほど完璧ではない。ぶらさげ禁則が一文字分しかないので、句点のあとに改行が来るような場合(これはけっこうあるケースだ)、改行が行頭にきてしまい、一行無駄に開いているように見えてしまう。ぶらさげ禁則は二文字分の余裕が必要だと思う。

グリッドで「方眼」を指定し、20字×20行表示にすると、疑似原稿用紙っぽくなるが、こういうのはお遊び機能だなと感じる。
その昔、葉書サイズの原稿用紙箋というものがあって、ある方がそれにシナリオを書いていらっしゃってびっくりしたことがあるのだが(この思い出はそのうち別口で書きたい)、それを思い出した。所詮、ルビがふれないのだからそれっぽい方眼にする意味はないと思うのだが、こういうニーズがあるのだろうか。

そうそう、縦書きの半角文字の処理がいまいちである。すべて回転させて横書きにしてしまう。これは業界的には、二文字までは回転させず、三文字以上になったら回転させるというのが常識だ。


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でないとたとえば、「!?」のような感嘆疑問符まで横書きになってしまい、見た目が悪くなってしまう。


(こんなふうに。見るからにおかしいでしょう? 横書きならば大丈夫なのだけれど)

わたしが駆け出しの頃は、二重感嘆符(!!)や前述の感嘆疑問符(!?)などは、ここぞというところに使うもので、そうやたらめったら使うものではないとされた。
が、今のマンガに慣れた書き手には珍しくない符号だと思うので、この点も改良できるものなら直していただければと思う。ちなみにいにしえのOASYSの縦書きでも、このあたりはちゃんとしていた。

逆に言えば、DM200になって、やっと縦書きがまともに使えるようになってきた、という感想だ。DM100の縦書きは、現実的に見栄えのいいフォントが32×32しかないため、文字数が少なく縦書きでは書く気が起きなかった。
しかしDM200はフォントがアウトラインフォントになっているため、小さい文字でも見栄えが良いのである。このアウトラインフォント、特に明朝体は素晴らしい。
老眼もきつくなっているが、このくらいの文字の大きさならなんとか実用になる、という感じで、縦書きで書くのが楽しくなってくる。


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多少長くなってきたので、今夜はこの辺で一旦筆を置く。
某所の該当スレは、ポメラが乾電池駆動を捨てたということで荒れているようだし、わたしもそのことは残念だと思っているが、どうしてどうして、実際使ってみると、DM200もお気に入りの一台になりそうだ。
なにより、DM100は(わたしにとって)トラブルが多すぎたし、今でもコイン電池アイコン点滅病が発生する。トラブルの多くが、電源が電池であるということに起因しているのなら、バッテリのリチウムイオン化も悪くはないのかもしれない、と思う。

DM100もお気に入りなので、並行して使っていくことになりそうである。
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posted by 結城恭介 at 08:00| 日記