2017年03月23日

【日記】ハンカチ

久々にジェネレーションギャップにのけぞった。
最近は、ハンカチを持ち歩かない男の子が増えているのだという。男子ばかりでなく、女性にもいるという。

「ハンカチ 持ち歩かない」で検索してみると、2005年の掲示板のスレッドがひっかかるので、もう十年も前から、そういう傾向はあったということだろうか。

確かに外出先のトイレでも使い捨てペーパータオルやハンドドライヤーの常設が普通になってきているので、そう困らないのかもしれないが、ハンカチを使う機会はトイレだけではないし、いやもう、やにわには信じられないお話だ。

かく言うわたしも、外出先のトイレで使い捨てペーパータオルやハンドドライヤーがあればそちらを優先して使ってしまうのだが、それでも、ハンカチを持って外出しないということは考えられない。
本当についウッカリして忘れて外出してしまったときは、百均に入ってその日用のハンカチを購入する。それくらい、ハンカチを持ち歩くのは当然のことと思っていたのだ。

「ハンカチ持たない派」から言わせると「ハンカチ持つ派」は潔癖性じゃないの? ということだが、いやいや、ハンカチは実は雑菌の温床である。なので「持つ派」だからといって潔癖性ということはない(もっとも病的な潔癖性は自分の物は大丈夫というところがあるので、あながち間違いではないかもしれない)。外国人などはハンカチで鼻をかんだりする。映画などで、泣いている女性に男性がハンカチをそっと渡すと、涙を拭いたあとチーンとやって、劇場に笑いが起こるシーンはけっこうある。

「持つ派」から言わせてもらうと、ペーパータオルやハンドドライヤーのないトイレに入ったときはどうするの? という素朴な疑問があるのだが、「自然乾燥させる」というのはともかく「服で拭く」「髪で拭く」という回答があったのにはさらに衝撃を受けた。街を闊歩している格好いい男の子や、髪サラサラのお嬢さんも、あの服や髪でトイレ後の手を拭いているのだろうか。開いた口がふさがらない。あきれているというわけではなく、本当に虚を突かれてポカーンとしているのである。
さすがに服や髪で拭くのは衛生的にハンカチより退化していないか? と感じるところもあるのだが、いやこういうのも科学的に証明されてからでないと、どちらとも言えないのかもしれない。

改めなければいけないのは、わたし自身の「ハンカチは当然持ち歩くもの」という認識の方である。
わたし自身は「持つ派」で半生過ごしてきたため、これからも「持たない派」に変わることはできないだろう。しかし、もう「持たない派」を非常識と斬って棄てることはできない時代なのだなあ。

少なくとも、わたしより上の世代は、疑問もなく「持つ派」だろう。きっとこの話を聞くと「今の若い人は○○△△××」と頭から蒸気を立ちのぼらせそうだ。

しかしまあ、考えてみればこういうのも単なる習慣、習俗にしか過ぎないわけで、常識、非常識の境界線も時代によって変わって当然ではある。ベルサイユ宮殿はあちこち排泄物だらけで臭かったというのは有名な話だ。
次の世紀には、「この時代の人間はハンカチなどという雑菌の温床を持ち歩いていた」などと教科書に書かれてもおかしくない。

結婚前の細君とクルマでドライブデートしたとき、細君が助手席で、よくハンカチを握っていたことを思い出す。緊張しているのかな? 可愛らしいなあと思っていた。
そして、前にも書いたが、細君、よくこのハンカチを助手席の脇に忘れていくのである。これは「他の女性を乗せないように」というマーキングかと思っていたのだが、本当にただ単に忘れっぽいのだと後になってわかった。
こういうシチュエーションも、いずれは昭和のひとコマになってしまうのだろう。

今度街にでるときは、意識して、自分がどれだけハンカチを実際に使うのかを測ってみようと思いつつ。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記