2017年04月18日

【カットリク!】イースターを流行らせないで!

今年の「復活祭」前後は、企業が「イースター」を流行させようと躍起になっていた感がある。
新しくできたスーパーに寄ってみると「イースタースイーツ」。タマゴ関連でもアイスやケーキ。ディズニーランドでもイースターイベントを行っているし、今年からはディズニーシーでも実施。東京ディズニーリゾート全体で「イースター」のお祝い感を展開する、とのこと。

ネットニュースでも「そろそろイースターが流行るかも」「企業ゴリ押しのイースターなんぞ流行らん」と、肝心のキリスト信者をよそに、意見が交わされている。

これは、ガチのカトリックとして、ひとりのキリスト信者として、意見を言わせてもらう権利があると思う。。

「切に、切にお願いします。日本でイースターを流行らせないでください」


「復活祭」は、その前の「過ぎ越しの聖なる三日間」が大事なのである。この「復活祭」前の木、金、土で体験される、イエス・キリストの磔刑死からの葬式ムードがあってこその、「イェーイ!」な「復活祭」なのだ。

暗く、重く、陰鬱とした「過ぎ越しの聖なる三日間」の体験なくして、めでたくハッピーでウサギが飛び跳ねる「復活祭」はありえないのである。

さらに言えば、その前の四旬節、灰の水曜日にまでさかのぼって、節制と祈り、慈善の40日間があるのである。四旬節の期間、キリスト信徒はイエス・キリストの受難を思い、口数も減り、体重が落ち、教会には沈鬱ムードが漂う。
そして、キリストの華々しいエルサレム入城から一転しての十字架上の死を追体験する「過ぎ越しの聖なる三日間」でどん底に落ちて、こ・そ・の「復活祭!」なのである。

キリスト信者の中にも、いろいろな意見はあると思う。わたしと違って、宣教のきっかけとなるなら「イースター」を流行りものとしてでも知られることはいいのではないか、というクリスチャンもいるかもしれない。
それを機会に教会へ来るひともいるかもしれないではないか、と。

それでもわたしは、「過ぎ越しの聖なる三日間」の体験なく「復活祭」だけにやってきて、教会からなにかを感じ取る未信者がいるとは思えない。
イエス降誕を祝う「クリスマス」とはわけが違うのである。

イースターは移動祝日であるし、教派によって日付も違うので、そう簡単に日本で流行するとは思えないが、おそらく流行させようとしている企業は西方教会の教会暦を使うだろうから、ひとりのカトリック信徒として、その気持ちを表明しておく。
もう一度、書く。

「切に、切にお願いします。日本でイースターを流行らせないでください」


こんなことを書くのは、聖木曜日の晩に入ったスーパーで、「イースタースイーツ」が売られていて、少々ショックだったからである。
キリストが磔刑死したことの追体験を教会でしてきた直後に、何も知らない日本人から能天気に「ハッピーイースター」とやられては、キリスト信者は莫迦にされているとしか思えない。

考えてみてほしい。あなたのとても大事な人が、病床に伏せ、余命数日と言われつらい思いをしているそのとき、なにも知らない他人から「ハッピーお盆〜」などとやられたら、殴りたくならないだろうか。

もし、もし、日本でイースターを流行させるのなら、少なくとも、毎年、正確な「復活祭」以後にしていただきたい! 「復活祭」後なら、めでたい雰囲気大歓迎である。

「復活祭」前にそれを祝うのは「フライング」「大チョンボ」だということを知っていただきたい。新興宗教カットリク!ここにきわまれり、である。

カットリク!ポイント67――
カットリク!では、復活祭前にイースターのお祝いをしちゃう。

posted by 結城恭介 at 08:00| 新興宗教カットリク!の研究