2017年05月25日

【回想録】もものすけさんの思い出

これもインターネット黎明期の頃の、思い出のサイト話である。
「もものすけ」さんはウェブマスターのお名前。サイト名は「もものすけはきたい」ではなかったかな?

サイトはbekkoameで開かれていて、全体的なデザインは黒地をベースに赤字で書かれていたような記憶もあるが、とても読みやすかったという覚えもあるので、それはbekkoameの印象(bekkoameはそういうアダルトサイトが多かった)に引きずられて、記憶が変質しているのかもしれない。

そう、もものすけさんがお作りになられていた「もものすけはきたい」は、ウェブマスターのもものすけさんが体験された風俗のレポート話がメインの、アダルトサイトであった。
わたしは風俗と縁のない人生を送ってきているので、そういったところの実地レポートが読めるというのは興味津々で、よく拝読させていただいていた。

もものすけさんはなんといっても、文章が上手かった。風俗レポートをお書きになられているのに、いやらしいところがなく、謙虚で、ユーモアがあった。行間に優しいお人柄がにじみ出ているような感じで、嫌みなところがない。そう、風俗系のサイトだというのに、今で言う草食系な人という雰囲気。

わたしが風俗に詳しくないので、そのあたりの記憶は曖昧なのだが、もものすけさんはわりと、本格的な風俗店(ソープランドとか)ではなく、ライトな風俗店(デリヘル?)をよくご利用になられていたと思う。

けっこう日記的なところも多く、軽い性病になられたり、風俗の女の子を好きになってしまったりというような内容もあったような。

最後は確か、かなりボカしていらっしゃったが、どこかの風俗店の女の子と結ばれて、サイトは寿閉鎖したと思う。
ひとりの愛読者としては残念だったが、もものすけさんの新たな出発を心からお祝いしたものだった。

サイト名の「もものすけはきたい」がちょっと謎なのだが、もものすけさんご自身は、最後までその謎解きをなされなかったと思う「もものすけは期待」なのか「もものすけ穿きたい」なのか、「もものすけ覇気たい(?)」なのか、今でも謎である。
もものすけさんが、今でもどこかで、元気でいらっしゃることを祈りつつ筆を置く。

     *     *

と、書いたところで、ちょいと尺が短いので、わたしの唯一の風俗体験レポートを!
わたしの住む地方都市には、ちょっと有名な風俗街があるのだが、ある初夏の朝、クルマで細君を所用で送っていったあと、その街の狭い通りを徐行していたら、そこの歩道で、ゴルフクラブの素振りをしている男性がいたのである。
なんだろう、練習熱心だな、と思いつつ、ゆっくり横を通り過ぎようとしたら、窓を拳でコツコツ、と叩かれた。頭からはてなマークを出しながら窓を開けると――
「お兄さん、お風呂入っていきませんか?」
「え、お風呂ならゆうべ入りましたけど……」
「あ、じゃあいいんです」
クルマを再び出して、バックミラーを見ると、彼はまた、悠々と素振りの練習をしている。スーパー銭湯かなにかのお誘いだったのだろうか?
頭からはてなマークを三つくらいだして、信号三つくらい越えてから、ああーっ、とわかった。なんて間抜けで莫迦なわたし。「お風呂」って、そういう意味だったのですね(笑)。
「いいですねー。今日も暑くなりそうだし、朝からサッパリしていきましょうか」
などと応えなくて良かった! と、ひとりで苦笑しながら帰宅したわたしなのであった。
posted by 結城恭介 at 08:00| 回想録