2017年06月10日

【日記】同じ映画を何回も観る人

春になってから、変動はあるものの体調が良く、劇場で映画を良く観られる元気が出ているのが嬉しい。
病気で状態が悪かった頃は、劇場どころか家を出ることさえままならず、数ヶ月間、週に一回の教会と、集積場への可燃ゴミ出し、それと通院でしか家を出られなかった。

そんなこんなで、このところ、観たい洋画はだいたい劇場で観られているのだが、フツーの映画好きのわたしは、2ちゃんねるの映画板などを読んで、鑑賞後の皆さんの意見などを聞き、なるほどなあと思ったり、そんな見方があるのか、と感心したりしているのである。

その中でも凄いなあ、と思うのは、同じ映画を、二度、三度、いや四度、五度と観る方がいらっしゃることである。揶揄でも茶化しでもなく、本心から「凄いなあ」「映画好きなんだなぁ」と尊敬してしまう。

わたしは吝嗇家なので、観て、気に入った映画があっても、パンフを買うくらいで、劇場で再びお金を払って観ようとは思わないタチ。
いや、その昔はできたのである。シネコン形式ではなく、一度劇場に入れば、ずっと中にいられた時代は、同じ映画を続けてもう一回観るなどということができた。その頃は、スターウォーズとか、マトリックスとかを続けて観たものだった。

しかも昔は、二本併映が普通だったし、料金も今ほど高くなかった。
今は通常、大人一人で1,800円。それで一本だけ鑑賞で、一回観たら即退場である。昔を知っていると「とても高くなったなぁ」と嘆息だ。
カップルで入って、パンフも買ったら、ヘタしたら、後から出てくるDVDを買うのとそう変わらない額になってしまうのではないだろうか。
「映画は本当に高くなったよ」と、映画好きの父とわたしはよく嘆くのである。父はもうシニア割引が効くし、わたしも細君と行けば夫婦50割が使える年齢だが、それでも、高くなった、という印象は否めないのであった。

こんな時代に、同じ映画を何度も劇場で観る、という方は、本当に映画好きなのだな。
映画業界はこういう方のために、リピート割とかを作ってもよいと思う。前回の半券があれば、同じ映画を1,100円で観られる、とかね。

でも、リピート割がもしあっても、わたしはやっぱり、同じ映画を劇場で観ないと思う(苦笑)。それはそういうタチなので仕方ない。

なにしろ、書いていて気づいたのだが、気に入った映画をDVDで買っても、何回も観たりはしないのである。
LDの頃から何十回となく観ているのは「コヤニスカッティ」と「2001年宇宙の旅」くらい。この二本は疲れているときに流すと良い。
十数回なら「マトリックス」と「ザ・ロック」、それに「恋はデジャ・ブ」。これは観た後に元気が出る。
あとは気分が乾いているときに「イレイザーヘッド」。さらに気分が滅入りそうだが、不思議と観てしまう。たぶん、若い頃に本作を東京へ観にいったときの色々な思い出が、多少なりとも心を強くしてくれるから。

細君とのデートも、初期はたいてい、映画だった。当初は細君と自分の分、二冊のパンフレットを買っていた。そのうち「いつかは一緒になるんだから」と一冊にしたのは、プロポーズ前だったか、後だったか。「もったいないから」と言い出したのは、たぶん細君の側からである。

女性は細君一筋の人生なのに、映画は「同じお金を払うなら別のを観たいな」と思ってしまうタチの自分。
ほんと、人間てのはいろいろだなぁ、と思う。いろいろだから素晴らしい。「見よ、それは極めて良かった(創世記1:31)」である。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記