2017年10月28日

【カットリク!】腹ペコのマリー

 田村隆平「腹ペコのマリー」1巻〜2巻(以下続刊)

 主人公の美女木タイガは男子高校生。子どもの頃、隣の教会に越してきた女の子、鷺宮アンナに六年間恋している。
 しかしタイガの家は稼業がお寺。告白はもちろん、近づくことさえできずにいた。
 そんなある日、タイガは鷺宮家のとある儀式≠フ生贄として捕らえられてしまう。鷺宮家の先祖は代々マリー・アントワネットに仕えており、その復活を企んでいたのだ。
 儀式直前の夜、二人きりになったタイガとアンナ。勢いに乗じて彼女に恋の告白をした瞬間、雷が落ち、タイガはマリーアントワネットの娘「マリー・テレーズ・シャルロット」に変身してしまう。
 中途半端な召還の結果、いつもは「マリーの体でタイガの心」。空腹になると「タイガの体でマリーの心」になるという妙なことになってしまったタイガ。果たしてこの先、どうなることやら――。


 というお話なのだが、鷺宮家は「新興宗教カットリク!」のエヴァンジェリスト(福音宣教者)であった。



 まず、神父がいて、過去に妻帯しており、娘がいる。

カットリク!ポイント36――
カットリク!は神父だけど結婚できちゃう。子どももつくっちゃう。


 そして、ただの高校生であるアンナが、神父の娘≠ナあるというだけで、告解部屋で信徒の聴罪をしてしまう。





カットリク!ポイント39――
カットリク!では、高校生が現役のシスターになれちゃう。


カットリク!ポイント40――
カットリク!ではシスターも聴罪しちゃう!


 というところで、100パーセントカットリク! なのだが、作中、「教会」は出て来れど、特に「カトリック」とか「キリスト教」とか明記してあるわけではないので、このくらいは全然アリかな、という感じではある。

 何度も記しているが、「カットリク!」であることと作品の面白さはまた別。もとがブッとんだ設定のお話であるのだから、それはそれで楽しめればよしなのである。

 ただ(これも何度も書いているが)、本物のカトリックではありえない、「神父が結婚」、「シスターが聴罪」ということが日本での常識になってしまわないため、念のため、「カットリク!」と指摘しているわけで、そこのあたりはご理解のほど。

 お話はこの先、少年マンガ定番のバトル展開を迎えつつ、どうなっていくのか興味あるところ。田村先生の筆が冴える作品になっていきそうだ。

 冒頭、ミステリアスな美少女だったアンナが正体を見せて壊れていくのがなかなか楽しい。



 からのー↓



 いいなぁこういうの、大好物。
 そういえばこの記事、肝心のマリーの引用を全然していないことに気がついたが、それはぜひとも、「腹ペコのマリー」本編の方を電子書籍が書店でぜひ。
posted by 結城恭介 at 08:00| 新興宗教カットリク!の研究