2017年11月13日

【日記】太陽を見るとくしゃみが出ませんか?

 教会を出たら陽光まぶしく、サングラスにかけかえたら、子どもたちから「カッコつけてるー」と笑われてしまった。フッ、関係、ないね(柴田恭平さんの声で)。
 カッコつけならまだいいが、実は遠近両用サングラスである。おいちゃんがこれをかけているのはね、健康上の理由があるんだよ。うわダサイ。

 ひとつは、以前にも書いた「閃輝暗点」を起こしやすい体質だから。これが起こると、一、二時間はその場を動けなくなってしまう。光のギザギザが去ったあとも偏頭痛や吐き気が起こることがあり、これはできるだけ避けたい。それで、まぶしいときはサングラス。

 もうひとつ。わたしは「光くしゃみ反射」の持ち主なのである。太陽や、ライトのまぶしい光を見ると、鼻の奥がムズムズして、へーっくちん! くしゃみが出てしまうのである。
 英語だとsun-sneezer。輝け! 太陽戦隊サンスニーザー!! いやむしろ、七人のコビトの一人みたいで、やっぱりカッコよく、ないね(柴田恭平さんの声で)。

 もしなにかの事件の容疑者として捕まって、取調室で刑事に電灯を向けられ「吐け!」と言われたら、わたしは「へーっくちん!」と返してしまうだろう。

この「光くしゃみ反射」は、日本人では25パーセントの人が持つ症状らしい。優性遺伝とのことで、英語版Wikipediaには「Photic sneeze reflex」として、そのあたりのことも図解で詳しく書いてある。
 またの名をACHOO Syndrome。ACHOOは大文字。アチョーではなくアチュー・シンドローム。外人には「へーっくちん」が「ACHOO!」に聞こえるからそう名づけられたのだという。

 ということは、日本人の75パーセントは、この「光でへーっくちん」を知らないということで、ちょっとそっちの方にびっくりだ。
 なぜこんな症状が起こるかというと、光の刺激が三叉神経でどうたらこうたららしいが、詳しいことは上記Wikipediaに譲る。

 わたしの父はサンスニーザーではなく、母はそうであるという。ということは、わたしのこれは母方の優勢遺伝であったということだ。ちょっと親戚が集まったときに、こんな話で盛りあがったら、面白くありません?
 以前にも書いたが、自分が禿げるかどうかは「母の叔父(母方の叔父ではなく)」を見ればわかるという。もしかしたら、そのあたりもわかるかもしれない。

 このサンスニーザーも、成長とともにだいぶ反射が落ちてくるように思う。子どもの頃は、太陽、ライト、電灯を見上げるだけで、すぐに、へーっくちん! とやっていたのだが、今は子ども時代よりコントロールできる感がある。まぁ、そのためにサングラスなどで防護しているのだが。

 体力的なものもあるようだ。この前、風邪を引いたときはひどかった。ベッドの読書灯をつけただけで、へーっくちん、へーっくちん! 連発してしまう。
 くしゃみをすれば鼻水が出るようになるし、頭はボーッとしてくるし、熱も上がるわで、ひさびさに自分が「サンスニーザー」であることを痛感したのであった。

 英語の成句で、not to be sneezed atというものがある。「ばかにできない」という意味だ。くしゃみを浴びせる相手ではない、イコール、ばかにできない、ということらしい。

 というわけで、出てくるのがクシャミだけに、ちょっと面白おかしく語られる「アチュー・シンドローム」だが、戦闘機パイロットの適格性や、トンネルから出たドライバーの事故原因としてもありうることと考えられており、あまりふざけたことばかり言えない。

 わたしのサングラス姿は、柴田恭平さんのようにカッコよくはない。むしろアレ。わかる人にはわかる「苦労と試行」じゃない「玄人志向」のロゴの人みたいな感じ。
 そんなわけで、日中、ぁゃιぃサングラス男として街中を徘徊しているわたしだが、世の中、こういう理由でグラサンかけている人もいるのである。関係、ないね。へーっくちん!
 サンスニーザーを知らない75パーセントの世間の方々に、少しでもお許しいただければ幸いである。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記