2018年03月29日

【日記】聖木曜日

 去年の聖木曜日は2017年4月13日であった。言うまでもないが、イースター(復活の主日)が移動祝日なので、それにともない、その前にある「聖なる過ぎ越しの三日間」である聖木、聖金、聖土曜日も移動する。
 カトリック信者にとって、三月中に「聖なる過ぎ越しの三日間」があるのは「かなり早いなぁ」という印象。普通の年は四月中旬あたり、という感じだからだ。

 勘違いしている信者も多いが、「四旬節」は「聖木曜日」の「主の晩餐の夕べのミサ」直前で終わる。
 四旬というのは「40」のこと。なので、「復活の主日」からさかのぼって46日前が「灰の水曜日」となり、それが四旬節の始めとなったということは、「【日記】灰の水曜日」にも記した。(6日の誤差は、その間に主日が6日あるので、その分を抜くことになっているから)。

 ここで、アレッ? と思う人がいたらその人は鋭い。
 前述のとおり、現代の典礼暦では、「聖木曜日」(のミサ直前)で四旬節が終わることになっている。

「ちょ、待てよ。計算すると、実際には37日ちょっとじゃん! 四旬に足りないやん」

 というわけなのだが、このことは現代のカト信者にとっては――

「触れてはいけない真実!」

 になっている(笑) いやほんと「ダ・ヴィンチ・コード」などより、よっぽど触れてはいけない真実だから(笑)

 なぜこのような歪みが現代のカトリック典礼暦に起こってしまったのかは、ちょっと調べてみたのだがわからない。

カットリク!ポイント74――
 イースターから数えて40(+6)日前が「灰の水曜日」となり、そこから四旬節は始まるのが典礼暦のキマリ。
 けれど実は、37日ちょっとの「聖木曜日」のミサ前で四旬節は終わっている。


 驚くべきことに現代リアルカトリックの中にも「カットリク!」はあるのであった。

 さて、去年の聖木曜日の記事でも書いたが、この日は「洗足式」という儀式が行われる。
 わたしは、どのカトリック教会でもやっていることだと思い込んでいたが、これは実は「司牧上勧められる場合に」行うことであり、やらない教会もあるのだそうだ。

 カトリック信者のブログなどを読んでいたら「引っ越して教会が変わり、初めて洗足式を経験した」というような記事があったりしたので、「へぇ、やらない教会もあるのだなぁ」とびっくりした次第。

「司牧上勧められる場合に」であるから、洗足式を行わない教会は、そんなことをいまさらしなくても、足を洗いあっている良い共同体だと指導司祭に認められている、いい教会なのですよ。
 あるいは指導司祭がアレで「信徒のクッサイ足なんて洗ってられるかよ」と思っている腐った教会のどちらかなのである。
 いや、後者は冗談ですから、マジでマジで。

 個人的には、洗礼志願者がいる場合は「洗足式」は行うほうが「司牧上」も良いと思っている。わたしが洗礼志願者であったとき、この「洗足式」は当然、見る側であったが、なんとも心動かされるものがあった。
 そして洗礼を受け、正式に「キリストの弟子」となったら、あの、足を洗われるひとりになりたい、と願ったのである。

 なお、洗足式は、以前は――

「選ばれた何人かの男の人を、用意した座席へ案内する。」

 となっていたが、2016年の教皇庁典礼秘跡省の「教令」により――

「神の民の中から選ばれた人々を、用意した座席へ案内する。」

 と変わった。要するに、それまで足を洗われる信徒は、十二使徒を模して「男性のみ」であったのが、一昨年から「女性もOK」になったわけである。

 といっても、小教区の現場では、けっこう十二人の男性集めに苦労して、この教令前に女性信徒の足を洗っていたということもあったような気がする。

 というわけで、今夜も(ひょっとしたら)足を洗われにいってきます。
 神に感謝。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記