2018年04月24日

【日記】続・ドカフェ

 通常よりもカフェイン量が少ないコーヒーを「デカフェ」と言うのなら、通常より多いカフェイン量を誇る「ドカフェ」があってもいいのでは、という記事を「【日記】ドカフェ」に書いた。

 そのとき知った「ブラック・インソムニア・コーヒー」。
 アマゾンで並行輸入品で購入できる、というわけで、早速注文。
 日をあけることもなく、無事手元に届けられた。もちろん粉ではなく、豆で注文である。
「ブラック・インソムニア・コーヒー」の製法などはまったく謎なのだが、カフェイン量が通常の三倍だと言う。見せてもらおうか。黒い不眠症の実力とやらを。



 黒い袋にシンプルなバッテンマーク。空気が抜けてしまって、袋は中の豆でゴツゴツしている。焙煎から間がないと炭酸ガスが出て、袋が膨らんでいたりするのだが、焙煎からはけっこう日が経ってしまっているのであろうか。



 賞味期限は2018/06/31。このあたりは、そんなもんかな、という感じである。
 袋をあけてみると、炭酸ガスを逃がす弁がちゃんとついている袋であった。
 豆はこんな感じ。



 けっこう深いローストっぽい色だ。
 さて、まず新しい豆はコーヒープレスでその真価を問う。
 一人量はウチの定量の10グラムで。コリコリと挽いてみると、けっこう硬い。色に比して、焙煎は浅めな感じだ。



 一般にコーヒー豆は、浅い焙煎の方がカフェイン含有率が高くなる(その分、重さも重くなるので、グラム数で計ると、カフェイン総量は変わらないのだが)。グラムではなくスプーン計量でコーヒーを入れる人も少なくないので、それで浅煎りなのかな、と思ったり。



 さて、コーヒープレスで普通に淹れた、この「ブラック・インソムニア・コーヒー」。これから徹夜仕事に挑むという細君と一緒に飲んでみる。

 ブラックで一口目、うーん、フツーのコーヒーだ。特にガツン≠ニきたり、苦すぎたり、酸っぱい、ということもない。わたしは味音痴なので、「どこ産っぽい」などと通なことは言えないが、普通にファミレスの食卓で出されれば、ありがとう、と飲んでしまうような感じ。

 が、二口目、三口目からは印象が変わってくる。
 なんと言うか、その――嫌な後味が残るのである。この感じは、安い缶コーヒーなどのそれに似ている。

 そう、勘のいいコーヒー好きならピンとこられたと思う。
 これは、ロブスタ種のそれだ!

「ドカフェ」構想を持ったとき、スカーンと忘れていた。そうだ。ロブスタ種は、今、普通のコーヒー好きに飲まれているアラビカ種の豆に比べて、カフェイン含有率が高いのだ。
 そして、味はアラビカ種に比べると、やはり数段落ちる。その分、ロブスタ種は安く、また病害に強いので、缶コーヒーなどに流用されているのが現状だ。

 この「ブラック・インソムニア・コーヒー」、かなりロブスタ種をブレンドしてあるとみた。

 いや、いやいやいや、しかし、味をどうこうは二の次じゃないか。と考え直す。この「ドカフェ」は、目覚ましがわりに飲むコーヒー。カフェイン効果が出て、徹夜仕事ができればいいのだ。

 この豆はコーヒープレスなどで丁寧に淹れる豆ではない、とわかったので、次回からは挽いてからコーヒーメーカーで淹れることにした。

「ガイア、オルテガ、マッシュ、もう一度、ドカフェアタックをかけるぞ!」
「だからお前は誰なんだよ!!」

 実際、細君に言わせると、「ドカフェ(ウチではもうこういう通称)を飲んでいる間は、眠気はなんとかできる感じ。切れるともうダメだけどね」とのこと。
 そして、「練乳を入れるといい感じかも」とも。うーん、そういえば、練乳とロブスタ種は相性がいいんだよな、などと思ったり(ベトナムコーヒーなんかがそうでしょ?)。

「でもねぇ、この後味が悪くって。続けて飲み続けることができないんだよ」とは細君の弁。
 さらに「けっこう、これを飲むのって体力が必要なんだよね。逆に何杯か飲むと疲れちゃうところがあって、連用はできないかなって」

 それはそうかもしれない。カフェイン量が通常の三杯なら、三杯飲めば、通常のコーヒー九杯を飲んだことになる。カフェイン九杯分を体内に取り込めば、なんらかの影響があってもおかしくはない。自然に体の方からストップがかかるのかもしれない。

 わたし自身はと言えば、もともと寝つきが悪く、徹夜はドクターストップ状態なので、朝、早起きして打ち合わせに向かわねばいけない日に二杯分淹れ、朝食がわりに一杯。そしてもう一杯分はマグボトルに入れて、出先で飲んでみた。

 うーむ。たしかに後味が悪い。砂糖とミルクを相当量入れておかないと、むしろ後味の悪さで目が覚めそうだ……。
 そして、肝心のカフェイン効果だが……。はっきり言おう。細君と一緒に、声を合わせて。

 わたし・細君「眠いときは、眠い!」

「ブラック・インソムニア・コーヒー」を飲んだからと言って、体はシャキン、目はギラギラ、活動量はあがり、仕事はバンバンはけていく――などということはない。

 正直、現状の「ドカフェ」構想は、あまり成功したとは言ない結末を迎えてしまったのであった。

 いやしかし、である。コーヒー業界のみなさま、こういう「ドカフェ」需要は確実にあるのである。
 技術革新で美味しい「デカフェ」を作ったように、アラビカ種で、美味しい「ドカフェ」を作ることはできないだろうか?

 さて、繁忙期最中のわたしと細君だが、結局それから、ドカフェアタックを数回試したのち、今まで手を出してこなかった「エナジードリンク」の方へと走ってしまった。
 こちらの方は、多くの人々に飲まれて定評があるだけあって、やはり洗練されている。カフェイン以外にも高麗人参などが含まれていてエナジー効果は高そうである。
 いやそれでも――

 わたし・細君「眠いときは、眠い!」

 んだけれどもね。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記