2018年07月28日

【日記】わたしの体の上を通り過ぎていったキューブたち・その2

 まったく、記録は縮まないのにキューブばかり増えていく。ヘタの横好きのいい見本である。とほほ。

14)「風の翼」スケルトンキューブ



 うわー、スケルトンてきれいだな、それに隣面が透けて見えるから、ちょっとタイムも良くなったりして――と思って買ったら、これも「マゾキューブ!」。とにかく、色の確認がしずらいことこの上ない。しかも回転も固く、メガハウスの元祖「ルービック・キューブ」よりもキシュキシュ言うくらいだ。
 しかし飾っておくと、それはそれできれい。これもたまに手にとってスクランブルすると、あーやっちゃったよ、と後悔しソルブする。まあ、好事家以外にお勧めはしない一品。

15)「幻冬舎エデュケーション」Void Cube



 岡本勝彦氏が発明したという国産パズル。なんとキューブなのにセンターパーツがないという不思議な一品。
 うわさでは、「LBL法」では解けないが、「ツクダ式」を知っていれば解けると言う。
 実際手にとって、LBL法でやってみると、最後に「ありえない状態」になってしまう不思議。しかし、確かにツクダ式なら六面完成できる。

 実はツクダ式の復習のために買った一品。これでガシガシ回してツクダ式を再修得しようと思っていたのだが、難点が――センターパーツがないだけに、回転がちょっと心もとないのだ。ガシガシ回すような乱暴なことはできない。こう言ってはなんだが、回転自体は「百均(ダイソー)」のキューブ並みに気を遣う。
 普通のキューブでツクダ式を再修得してから、再連戦しようと思っている。

16)「GAN」GAN356 Air SM



 今、一流のキュービストの間で一番評価されているキューブはなにか、というのをtriboxで調べて、そこから購入。
 手に取った瞬間「軽い!」。そして回した瞬間「回る!」。磁石入りだから「止まる!」。
 今まで手にしてきたキューブとは次元の違うキューブである。確かに最高のキュービストたちが口を揃えて「いい」という理由がわかる。
 このキューブを使って、「キューブのせいでタイムが縮まない」という言い訳はできない。確かに、ほかのキューブでシャカリキになって出したタイムがすんなりとでるキューブ。今のところ、激お勧めである。

17)「tribox」カレンダーキューブ



 Cube4You 3x3x3の素体にOliver's Stickers製のステッカーをtriboxが貼ったという一品。毎日、クルクル回して変更する。一面を完成させればいいだけだから、難しいものではない。
 ただこの製品、素体(キューブ本体)がちょっとチャチすぎる。ダイソー百均レベルとは言わないが、すぐにポップしそうなヤワさ。もちろん、競技用キューブと違って激しく回すタイプのキューブではないのだが、ここは品質のtribox、1,000円値段があがってもいいから、ぜひとも素体もいいものを使ってほしかった。

18)「奇芝」QiYi QiHang



 triboxの送料無料の値段あわせのために買ってみた、価格500円也のキューブ。
 ところがこれの品質が良くて、もうびっくり。ヘタしたら、常用の「Newisland」3x3x3スピードキューブよりいい面もある。軽くて回しやすい。
 自分は炊事の合間とか、手に野菜のにおいがついていたりするときでも気軽に回せるようにと買ったのだが、スピードキューブの布教のために、友人などにプレゼントする配るキューブとして最適かも。

19)Hommy 2x2x2 スピードキューブ

 写真を撮り忘れた(汗)。まあいいや。
 Amazon価格で送料込み165円なので購入してみた。届くまでに船便でひと月かかったかな。ま、送料込みでこの値段だから文句は言わない。
 ところが、布教用にいくつか買おうとすると、たちまち送料がかかってくるという不思議な商品。
 製品の出来は……おして知るべし。

番外編)ダイソーキューブ×3



 百均のダイソーでキューブが買える時代になるとは、第一次ブームの頃の自分は想像もできなかったろう。
 しかし、さすがは百均、きちんと角を揃えないと回らない。固い、FSCなどは当然無理。
 しかもガシガシやっているうちに――



 Oops! キューブのパーツが外れることを「ポップする」と言うが、これはポップというより「コラプス(崩壊)」である。
 組み立て直してみたが、もうあきらかに強度が落ちていて使えた代物ではない。
 と言いつつ、二個目、三個目と買ってしまうのだから、ある意味違うベクトルを持った魅力的なキューブである。
 内部部品に金属がないので、お風呂につかりながらもなんとか遊べる。ステッカーははがれていくけれど。

 聞いた話によると、ダイソーではなくセリアの百均キューブの性能がいいのだそうだ。が、市内のセリアをほとんど回ったが、どの店にも、もう置いていなかった。くやしまぎれに、「うんこの模型」を買って帰った。

 違うセリアに入っては、なければ「うんこの模型」を買って帰るので、今やわたしの部屋はうんこの模型だらけ、細君に嫌がられている(これは嘘松)。
 風の便りによると、セリアのそれは生産中止だそうである。残念この上ない。

 しのぎを削り合っている中国のキューブメーカーにお願いしたいのは、内部に金属部品を一切使っていないステレスキューブを販売してくれないかなあ、ということ。なんとなれば、お風呂でゆっくりつかりながらキューブしたいから。

 自分でも不思議なのだが、4x4x4の「ルービックリベンジ」や5x5x5の「プロフェッサーキューブ」にはあまり魅力を感じていない。ので、これからも手を出すことはなさそう。
 やはり子ども時代(第一次ルービックキューブブーム)の懐かしさと、3x3x3の「完成されている」感じが好きなのだな。

 なんて書いていたら――

20)「奇芝」QiYi WuQue 4x4x4



 いやさ、やっぱり試してみたいじゃない。と言うか、triboxでのお買い物で送料がかかからないようにいろいろショッピングバスケットに入れたり出したりしているうちに、4x4x4が一個あってもいいかなー、って入れたら、ぴったりだったのだ。送料なしにする金額に。

21)「The Valk」Valk3 Power M



「GAN356 Air SM」、「WeiLong GTS2M」と並ぶ名キューブという評価。わたしはちょっと(物理的に)重いキューブが好きなので、正直、「GAN356 Air SM」より好きかも。しかしわたしの腕なんぞでは、この三つは甲乙つけがたいのである。

 いい年になって、似たようなプラスチックのオモチャを増やしている夫に「あなたがそんなになにかにハマるのって珍しいし、お金がかかる趣味じゃないし、第一、楽しそうにやってるからいいんじゃない」と笑顔で大目に見てくれる細君に感謝。

 ここまで買っても、まだ欲しいキューブがあるんだなぁ。あれもこれも使ってみたい。
 肝心のタイムは、恥ずかしながら簡易LBL法で二分を切るのが珍しくなくなった程度。そろそろ、F2Lを本格的に学ばないと、もう現状の技術では限界かなぁとも思っている。やはり独学では限界があるのかも。

 キューブ愛好人口は少ないから、街でキューブをやっていて、上手い方に声をかけられて教わることができたらなー、など細君にボヤいて「あるわけないでしょ、キューブでナンパなんて」と一笑に付されていたのだが、この前、スタバでキューブをやりつつこれを書いていたら、声をかけられたのである!

 お相手「(とてもインテリ風なダンディな方)さっきから気になっているんですが、それ――」
 わたし「はい(ナンパキター!)」
 お相手「折り畳めるワープロなんですか!? すごい! どこで売ってるんですか? 電機屋さん? そういうの欲しかったんですよ!!」

 お目当てはポメラDM30でした(笑)。

 ほんと、時間の都合があって、sub120でも笑われないキューブの集い(ここ重要)があるなら、ぜひ参加してみたいのだけれど……。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年07月25日

【日記】わたしの体の上を通り過ぎていったキューブたち・その1

 五月の連休オフで、畏友R氏の部屋で久々に「ルービック・キューブ」に出会い、ハマってしまった話は、以前の記事に書いた。
 わたしは勘違いしていたが、ルービックキューブ自体は商標だが、その仕組みの特許自体はもう期限が切れており、いわゆる「パチモン」のキューブ(六面立体パズル)はもはや存在しないらしい。
 そんなわけで、今や、本家「ルービックキューブ」よりも高性能なキューブが続々と発売されている時代なのであった。

1)「メガハウス」ルービックキューブVer2.0

 とはいえわたしは、基本、Default主義なので、まずは本物(商標を持っている「メガハウス」の「ルービックキューブ」を購入した。
 第一次ルービックキューブブームのときは「ツクダ」が販売元であったが、今はこの「メガハウス」がそれを正当に継いだ販売元である。



「ツクダ」が出していた当初は、色のつけいている部分がステッカーであったが、この「Ver2.0」ははめ込み式になっていて、ステッカーがはがれる心配がないと言う。
 が、わたしが第一次ブームのときにいじっていたキューブがステッカーだったかどうか、思い出に残っていないのだよなぁ。はがれた記憶もない。うーん。

 回した感じは「そうそう、これこれ」という懐かしい感触。決してクルクル回る感じではなく、キシュキシュと各パーツが固く擦れ合う感じ。スピードキューブなどはできそうにないが、これはこれで入門用としてやはりいいのだと思う。
 なお、わたしが第一次ブームの頃に買ったツクダのルービックキューブには「解法」などは添付していなかったが、これには簡易LBL法の「解法」が添付してある。「ツクダ式」ではないところがときの流れかもしれない。

 ちょうどこの記事を書いている時期に、Ver2.0の販売は終了し、Ver2.1の出荷に切り替えられているようだ。しかしこれはパッケージングの変更だけで、中身は変わっていないと思われる。

2)「Newisland」スピードキューブ(ステッカーレス)



「メガハウス」の「ルービックキューブ」で六面が怪しいながらもソラでつくれるようになってくると、欲がでてきて、「スピードキューブ用のキューブはどんな感触か知りたい」という欲がわいてきた。それで買ったのがコレ。全面塗装なのは、とても可愛らしく、こういうのもいいな、と思ったから。

 余談だが(わたしはこのとき、全然知らなかったが)、全面塗装(ステッカーレス(ステレス)))vsステッカー、どちらが速いかと言うという論戦が5ちゃんパズル板などで行われており、全面塗装がコンテストに使えるようになったのも最近なのだと言う。こういう派閥もいろいろあるんだなぁ、と、感心していたり。
 ブンブン回していたら、一度ピボッドしてしまい、それ以来、ちょっと怖くなってあまり回さなくなってしまった。

 追記1:どうやらピボッドしたとき、内部部品が割れてしまったようで、部品のかけらが落ちていた。ステレスにはこういう陥穽もあるのかな、と、ステッカー派の言い分もわかるような気がしてきた。

 追記2:とてもお気に入りなので、Amazon正規店でリピ買いをしたら、写真とはまったく違う製品が送られてきた! この件は落ち着いたら記事にするかもしれない。

3)「HDXDJP」ミニのマジックキューブキーホルダー



 まだまだソラで六面揃えするのがあぶない状態だったので、いつでもどこでもキューブができるように、と買ったのがコレ。悪い出来ではないし、キューブの回転もスムーズで良かったのだが、いかんせん、可愛すぎる蛍光色と、カバンにつけるにはちょっと大きめ、という点から、一度、外につけて出て行ったきり、あとは部屋のアクセサリーに。

4)「メガハウス」ミニルービックキューブ



 それでは、ということで、本家「メガハウス」の「ミニルービックキューブ」を購入。
 しかしこれが、固い! とてもではないがスムーズに回らない代物。それでも、外でキューブができるのがうれしくて、カバンふたつぶん購入してしまった。
 なお――

5)「メガハウス」ルービックキューブMini



 という、Ver2.1の新製品が発売されている。と言うか、今、これに切り替わっている最中である。が、「メガハウス」の各キューブのVer2.1は、中身はVer2.0とまったく変わっておらず、パッケージを変えただけ、である。

6)「メガハウス」ルービックの2x2キューブVer2.0



「ルービックキューブ」ではなく「ルービックのキューブ」という商品名なのは、きっと大人の事情があるから。

 で、この製品。はっきり言うが、お勧めできない。とても「ルービックキューブ」の商標を持っている「メガハウス」の製品とは思えない。とにかくひっかかりが多く、スムーズに回すことができないし、なんと言うか、3x3x3にくらべて、非常にチャチなのである。
 2x2x2の製品でいいものは、このあとで紹介するので、Default主義で「メガハウス」のものは一応買う、と言う(わたしみたいな)方以外は手を出さないほうが良いかと。

7)「VFUnix」磁石内蔵スピードキューブ



 畏友R氏の部屋にあったのがコレ。さすがR氏、目利きがいい。
 買って回してみると、磁石のおかげでカキッカキッと止めたいところで止まる。ちょっと回転が重いが、そこは指を鍛える練習になるとも思い、今は外出時の練習用に持ち運んでいる。

8)「VFUnix」スピードキューブ(ステレス)



 上記のVFUnixの磁石内蔵が気に入ったので、そのステレス(ステッカーレス)もきっといい製品だろう、と買ってみた。この製品は磁石内蔵ではないが、なかなかいい感じ。「Newisland」のステレスと違い、今のところピボットもない。ちょっとシャリシャリした固い回感がわたしの好みではないのが残念。

9)「Colorfuldays」3x3x3蛍光色



 ステッカーが黒のカーボンファイバーで、手触りが良く、回しやすい、というのがウリのキューブ。
 へぇー、こんなのもあるんだ。Amazonの評価も悪くないなぁ。と、買ってみた。
 が、これ、はっきり言って「マゾキューブ!」。とにかく、キューブの色が見にくい。記録も目に見えて落ちてしまう。一流キュービストになると、このくらいの視認性の悪さなど屁でもないのであろうか……。Amazonの評価が悪くないのも不思議。とにかくわたしにはあわなかった。
 と言うのに、ときたま取り出してはスクランブルして(後悔しつつ)ソルブしてしまうという、奇妙な魅力を持ったキューブではある。

10)VFUnix 2x2x2 スピードキューブ



 これは結城のお勧め! 「メガハウス」の2x2x2のひどさにくらべると、実にスムーズに回り、四角四面にカチリとハマる。
 まぁ2x2x2は3x3x3より面白くはないので(極めようと思えば別だろうけれど)、これ以上は集めないだろうな、と思っている。あえてね。
 ところで、写真を見ればおわかりいただけるとおり、この箱、Newislandに酷似している。NewislandとVFUnixはなにか関係があるのだろうか……。

11)「MoYu」3x3x3 キーホルダー 40mm



「魔域文化」と書いてMoYu。しゃれてるね。
 小さなキューブで、外出時のおともにできて、なおかつまともなスピードキューブができるものはないかなぁ、と探していて見つけたのがコレ。40mmのものは、ミニサイズでは一番大きいのではないだろうか。
 使ってみると、確かに「メガハウス」のキーホルダータイプよりはよっぽどまとも。キーホルダー部をはずして持ち運ぶこともできる。
 ただ、FSCなどを使うとすぐに壊れそう、というのがあって、今のところ、あまり激しくは使っていない。

12)「Newisand」3x3x3スピードキューブ



 2番で紹介した「Newisland」のステレスキューブが望外に良かったので、ステッカーキューブはどうかな? と買ってみた。
 感想は、ごく普通のスピードキューブ。磁石もないからクネクネだし、だからといって特別軽いというわけでもない。
 なのに、なぜかわたしはこれを気に入ってしまって、今の練習用メインキューブである。かなり乱暴にブン回してもピボッドしないし、壊れることもない。そのぶん、FSCなどのトリック技の追従性は悪いが、これも、まだきちんとしたフォームができていない自分には修行だと思って指を慣らしている。ある意味「惜しくないキューブ」。これはほめ言葉である。
 お気に入りなのになんのステッカーもないのは寂しいので、白センターキューブにtriboxのロゴステッカーを貼ってみた。

13)「MoYu」WeiLong GTS2M ステレス 磁石内蔵



 このあたりから、スピードキュービストたちのサイトなどをのぞくようになり、Amazonの評価ではなく、(こう言うと語弊があるが)本物の評価を持っているキューブがわかってくる。
 このキューブは、今一番評価されている三つのキューブのうちのひとつ。それのステッカーレス版を購入。
 回してみて驚愕。軽い。止まる。回る。これを使うだけでタイムが数秒縮まるのがわかる。わたしのような超初心者にはもったいないようなキューブだ。タイムアタックのための勝負キューブその1となった。

 この記事、長くなったので、その2に続く!
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年07月21日

【回想録】飽きっぽい

「恭介は飽きっぽいからなぁ」というこの言葉、中学時代に畏友H君から、それこそ飽きるほど聞かされたものだ。

 どうも、当時のわたしは「マイブーム」がやってきてから去るスパンが、ほかの子より短いらしく、周りから見ると「飽きっぽい」と思われていたらしい。
 本人からすると、そんなに「飽きっぽい」とは感じていなかった。それだけ、当時は時間が圧縮されていたのだとも言える。オトナが一日と感じる時間を、極端な話、一時間で体験していたのだ。
 ようするに、それだけ、同級生より子どもぽかった、ということかもしれない。

 確かに言われてみると、中学時代に長く続けた趣味趣向というものがそう思い当たらない。一時、電卓集めにハマったことがあったが、振り返ってみると、これも数ヶ月くらいだったのかなぁ。

 言葉を選ばなければ、根気がないのだとも言える。「継続は力なり」と言うが、継続できないから、なにをやってもろくな力がつかなったというのはありそうだ。

 読書量は多かったと思う。平井和正先生や横溝正史先生、星新一先生、筒井康隆先生、山田正紀先生の本などは、当時出版されているほとんどの本を読んでいたはずである。
 読書は日常に組み込まれていたので、趣味という感じではなかった。これは今でもそう。「趣味は読書です」、というのはどこか抵抗がある。「趣味は食べることです」というのと同じような感じで。

 これは自慢話ととられてしまっては本意ではないのだが(実際に自慢できることではないし)、わたしの場合、物事の習熟曲線が初期はとても高いのである。他の人が三カ月かかって習得することを、三日で習得できる。しかし逆に、ほかの人が三年かかって習得できるレベルには、三年かかってもたどり着くことができない。極端な「広く浅く」なのである。

 長く続けられていることは、日常生活に組み込まれて習慣化されていることばかりである。読書や日記書きのような。
 逆に、習慣化されていたのに、今はすっかり無縁になってしまったものもある。テレビ視聴がそれだ。わたしはひとりでいるときはまったくテレビを見なくなってしまった。

 習慣というものは大事なものなのだなぁ。おそらくわたしはゾンビになっても、日記を書き続けるのだろう。

かゆい
うま


 ブログの「毎日更新」は、残念ながら二年で止まってしまった。この「二年」という期間は微妙だなぁ、と自分でも思う。「三年」なら「卒業」という感じだったのにね。中途半端だ。しかし「一年」だとさすがに飽きっぽいと自分でも思うし、難しいところだ。
 それこそ、日常の日記を垂れ流すようなブログならいくらでも書ける。しかしわたしは、ブログは日記と違うのだから、読者がいることを想定して、読んだ時間分、楽しんでほしいと思って書いているのである。
 日常生活の垂れ流しはツイッターでやればいい(実際には匿アカでもやっていないけど)。

 最近ハマっているキューブは、五月の連休後にはじめて、七月の今でも、まだブームが続いている。タイムは縮まなくなってしまったが、そんなに簡単にsub60いけてしまう趣味では、きっとすぐに飽きてしまう。これでいいのだと思って、まだがんばっている最中。
 問題は、これが日常に組み込めるかどうか、だな。きっと。日常に組み込めないと、そのうち飽きてしまうだろう。

 あとはそうだな、結婚生活は銀婚式を過ぎるほど続いている。これは日常だから。しかし、日常に組み込むまではなかなか大変だったかもしれない。
 離婚にいたってしまう夫婦は、何年経っても、結婚生活が日常に組み込めなかったからではないかな?
 前にも書いたかもしれないが、結婚というものは、「港の見える高層レストランでワイングラスで乾杯する」ような非日常的なことではないのだ。それこそ「カップラは高いから袋の素ラーメンを二人ですする」ような、そんないじましい日常が続くのが結婚生活である。それに慣れることができない人が「港の見える――」ような非日常に憧れて浮気したり不倫したりして、結婚という日常を壊すのである。

 数段前に、自分が中学時代は「オトナが一日と感じる時間を、極端な話、一時間で体験していた」と書いたが、自分が相応なオトナになってみると、逆に一日が短くなってくる。やらなければいけないことも多いし、子どものころのように無責任に生きてはいけない。それが幸いして、ひとつのことが長続きしているような気がする。

 ブログも「不定期更新に変更――」と言いつつ、一週間に二回、水曜、土曜の更新に落ち着きつつある感じ。このあたり、やはり自分は「タイトが好き」なんだなぁ。

 二年間のブログ毎日更新卒業に、ねぎらいメールをくださったみなさん、ありがとうございます。ボチボチお返事を書きますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

「人生は、あの世までの暇つぶし」という言葉があるか、あるいは自分で作ったのかは覚えていないが、まぁ、そんなもんだと思っている。これまでの人生で、やりたいことはやりつくしたなぁ、と――人生にもちょっと飽いてきた? やっぱりわたしは飽きっぽいのかも!?
 なんてことを書いていくと、細君に怒られてしまうので、この話はこのへんで。
posted by 結城恭介 at 08:00| 回想録

2018年07月18日

【日記】ミラクル・エッシャー展

 東京上野、「上野の森美術館」で開かれている「ミラクル・エッシャー展」を見てきた。



 エッシャー展自体は、過去、中学生時代に見た記憶がある。そのときはエッシャーだけでなく「エッシャーと錯覚の世界」というような複合展ではなかったかな。そこでチャールズ&レイ・イームズの有名な「Powers of Ten」を見たような記憶がある。
 そのときの図録はエッシャーのみのもので、表紙は黄色と黒を基調にした「昼と夜」のものだった。今回、書斎をあさってみたのだが、見つからなかった。残念。

 今回の「ミラクル・エッシャー展」は点数も多く、規模も大きい。
 そして、中学時代から成長したわたしが楽しみにしていたのは、エッシャーならではのだまし絵(トロンプ・ルイユ)ではなく、初期の作品群であるという、聖書を題材にした画であった。

 今回、強く覚えたのは、エッシャーは「同時代の人」であるという感覚である。決して過去の人ではない。ミレニアル世代の方にはそう思えないかもしれないが、わたしと同じ時代を生きてきた人、という思いが不思議とにじんできた。

 そのひとつ。エッシャーはバッハがとても好きだったという。わたしはこの伝聞で、エッシャーはてっきりルター派だと思っていたが(バッハはルター派)、エッシャー本人は敬虔なカトリック信徒だったという。このあたりの教派を越えた感覚は現代人のものだ。

 期待していた、聖書をモチーフとした作品は、天地創造の連作と、バベルの塔。それはすばらしいものであった。


(「天地創造の二日目」ミラクル・エッシャー展「図録」より引用)

 特にバベルの塔は、のちのエッシャーのだまし絵「上昇と下降」を思わせる角塔で、こういう視点でバベルの塔を描いた作家はそれまでいなかったのではないだろうか。


(「バベルの塔」ミラクル・エッシャー展「図録」より引用)

 期待していた宗教画や風景画はとても少なく、また、エッシャー自体も興味を失っていったのか、だんだんとあの有名なだまし絵が増えていく。
 それらは大きなものではないので(版画であるから)、図録や美術の教科書で見たときの衝撃を再び味わえるものではなかったというのが正直なところだ。

 会場を出て、おみやげ物売り場。図録はもちろん購入。スキャンすることを前提にしたようなコデックス装(糸かがり製本)のつくりである。スキャンしてPCの壁紙にする方も多いことだろう。
 期待していた宗教画のポストカードが一枚もなかったのが、とても残念だ。

 エッシャーのだまし絵は、無限の中に永遠を。永遠の中に無限を探しているような感覚がある。かといって諧謔的ではなく、とても真摯で、それはストレートな宗教画とはまた違った、「神(無限・永遠たるもの)を描く」というテーマが通奏低音のようにあるのではではないかとも思う。
 エッシャーの絵を見て「おもしろいなぁ」と感じる日本人は多くとも、その精緻さの中に、神への畏敬を感じられる日本人は、そう多くないに違いない。

 エッシャーの没年は1972年である。若い人はそう思えないかもしれないが、わたしにとっては、本当に最近だ。エッシャーと同時代に生きられたことを幸せに思う。

「ミラクル・エッシャー展」は2018/07/29まで、東京上野、「上野の森美術館」で。この後、大阪、福岡、愛媛を巡回する予定だという。ご興味のある方は、ぜひとも。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年07月14日

【日記】Youtube(動画サイト)の功

「功罪」の「罪」の方はもう、いろいろなところで、騒動が起きている。俗に言う「ユーチューバー」が、視聴回数目当てに過激なことをやり炎上するなどは日常茶飯のことになってしまった。
 なので、この記事では珍しく「功」の方に焦点を当ててみたい。
(といいつつ、実は最近、バーチャルユーチューバー「キズナアイ」ちゃんの大ファンになっていたりする。ふぁっきゅふぁっきゅー、カワエエ……)

 わたしはピアノ曲が好きだ。息子が帰天するまで、ショパンなどは甘ったるくて聞く習慣がなかったが、やはり「別れの曲」はいい。もちろん、ショパンの他の曲も素晴らしい。
 ピアノ協奏曲も好きだ。ラフマニノフ、グリーク、チャイコフスキー、そしてショパンなら第一。
 ピアニストとして好きなのは、やはりホロビッツを筆頭に、マルタ・アルゲリッチ、ラザール・ベルマン、ヴァディム・ホロデンコ、etc、etc……。

 わたし自身はピアノは弾けない。まったく。電子ピアノは家にあるが、鍵盤に触れたこともない。
 ただ、一流ピアニストの演奏を聴いて、「素晴らしいなぁ」と感銘を受けているだけの音楽好きのひとりである。

 そして、Youtubeなどの動画サイトのいいところ、「功」は――それとはまったく真逆、「下手くそな素人の練習演奏を聞けるところ」なのである。
 いやいや、揶揄したり、からかって言っているわけではない。真面目も真面目、大真面目。
 今、ピアニストとして活躍している名演奏家の人々も、最初っから上手かったわけではないだろう。最初のうちは、間違いも多く、聞くに堪えない演奏だったに違いない。しかし、そういった練習を聴けるのは、一部の人間だけなのである。
 それを知らない、わたしのような「一般音楽愛好家」は、「ピアノを弾ける人」、となると、きっと、名演奏家と同じように誰でもどんな曲でも弾けるのだ、と勘違いしてしまうのだ。

 言うまでもなく、そんなことはないのだ。
 誰でも、どんな名演奏家でも、最初は間違い、失敗し、やりなおしの繰り返しで上手くなっていくのである。そういうことを、Youtubeの素人演奏動画は教えてくれるのだ。
 そういった動画を公開している方々も、もちろん、今は下手くそでも、練習に練習を重ねて、ぐんぐん上手くなっていくに違いない。
 練習動画をアップしてくれているみなさんに、神さまの豊かな祝福がありますように!

 この、下手なピアノの練習動画のようなものこそが動画サイトの財産であるという考察は、いつか書こうと思っていたのだが、今回、自分がルービックキューブのスピードキューブにチャレンジし始めて、改めて強く感じたので記事にしてみた。
 というのも、キューブ動画をアップしている人々は、わたしの目から見て「上手すぎる」のである。フィンガーショートカットなども軽々とこなし、まるで魔法のように数十秒で六面を完成させてしまう。
 あれを見て「おぉすごい、自分もスピードキューブに挑戦してみようかな」と思う素人は、おそらく百人にひとりもいないだろう。みな「自分には無理だな」と諦めてしまう。
 スピードキューブ界は「アンバサダー」なども設けて、キューブ人口を少しでも多くしようとしているが、あなた方はピアノでいえば、すでに「名演奏家」なのである。必要なのは、間違い、失敗し、やりなおしながら、なんとか六面を完成させていく人が、だんだんと上手くなっていく過程を、一般の人に見せることなのだ。
 そういう動画をアップすることで、「これなら自分でもできるかもしれない」という人々が増えていくのである。
 この視点が、今のキューブ界からはスッポリと抜けている。

 どなたかのスピードキューブアンバサダーのブログで、講習会を開いたとき「ただ六面完成したいという人と、スピードを上げたいという人との温度差を感じた」という記述を拝読した。さもありなん、である。
 最初から魔法のようにキューブを回し、「誰でも一分以内でできるようになりますよ」というのは、ピアノで「展覧会の絵」のプロムナードを弾き、「いやこの程度、誰でも弾けるようになりますよ」と言っているのに等しい。謙遜は美徳だが、それによって「諦める」人も多いのだと知った方が良い。

 じゃあお前が端緒を切ってYoutubeに下手くそキューブ動画をうpしてみろよ、という声もあろう。そうだよな。「隗より始めよ」という言葉もあるし。
 よし、笑われないよう、sub60を切ったらうpすることにしよう(←だからこれがいけないんだって)
 真面目な話、今のキューブ界だと、遅いソルブの動画をうpしても、ただ「下手くそ!」という嘲笑コメントがつくだけだと思われる。そういう下地が存在する雰囲気があるから、キューブ界の人口が増えないのではないかなあ。まあ、若い人が多いからしかたないのかもしれないが。

 ピアノやキューブに限らず、なにかの芸路の練習風景を動画サイトにうpするというのは、その芸路の人口を増やすためには本当にいいことではないだろうか。
 人口増に悩んでいる芸路の先生などは、こういった意見があることを、ひとつ、ご考慮願いたい。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記