2016年09月15日

【カットリク!】恐怖新聞 第12話「悪魔のカード」・前編

つのだじろう
「恐怖新聞」第3巻収録
第12話「悪魔のカード」

なんだかもう「往って来い」みたいなお話である。

つのだじろう先生の「恐怖新聞」はもうみなさまご存知のことと思われ、特にここで細かい解説はしない。
悪霊ポルターガイストに憑りつかれてしまった主人公の中学生、鬼形礼。彼のもとには午前零時に、未来のことが書かれた「恐怖新聞」が届けられるようになるヤッター。
しかしそれを読むたびに、寿命が100日ずつ縮むじゃないですかヤダー。という話。

「カットリク!」なのはその第3巻に収録されている第12話「悪魔のカード」。



あらすじ1――
鬼形はクラスメートの女子、東さんに相談を受ける。
東「あたしの家がカソリックの教会で…パパが牧師なのは知っているでしょう?」
東「三日前に教会の大そうじがあって………あたしも物おきの整理を手つだっていたの………」
東「そうしたら……!! へんな彫像が出てきたのよ」


いきなり「カットリク!」全開である。
まず、「カトリック」ではなくて「カソリック」というはやめていただきたいなあというのが正直なところ。ここでもうげんなり。
日本の教会業界で「カソリック」と表記、呼称されることは一切ない。呼ぶとすれば、カトリックに露骨な悪意を持っているプロテスタントくらいである。

カットリク!ポイント33――
カットリク!は「カソリック」と言っちゃう。


「パパが牧師」発言。きましたねぇ。これぞカットリク!
カトリック教会は「神父」。そして「妻帯しない」から「子どもは持たない」
大事なことだから要点をまとめて書いておこう。これはテストにでますぞ。

 カトリック:神父。妻帯しない。当然、子どもはいない。
 プロテスタント:牧師。妻帯してもいいし、子どもがいてもいい。

大事なことなので三回くらい言いたいところだが、本当に本当にこの間違いは多い。

カットリク!ポイント34――
カットリク!は司祭の呼称が「牧師」。妻帯して子どもをつくっても可!




あらすじ2――
東の父は物置にあった彫像にびっくりする。それは十六年前に焼き捨てた悪魔の像だというのだ。
鬼形「そういえば、きみのパパはラファエル神父…スペイン人だったね!!」
東「そうよ、十五年まえに日本に来てママと結婚したのよ!」


もうムチャクチャである。今度は鬼形が「神父」と呼んでいる。牧師なのか神父なのかはっきりしろと。
しかも堂々と結婚しちゃってるし。

カットリク!ポイント35――
カットリク!は司祭が神父だったり牧師だったり自由自在。


多少「カットリク!ポイント」に矛盾が出てもご容赦。それだけカットリク!の謎は深いということで。

カットリク!ポイント36――
カットリク!は神父だけど結婚できちゃう。子どももつくっちゃう。


あらすじ3――
その悪魔の彫像は十六年前に、買った老婆(52)――原文では「五十二になるおばあさん」――に悪魔つき現象をおこし、神父たちの「悪魔祓い(Exorcism)」で追い払った。像は破壊され燃やされたという。その像がなぜ東家にあったのか?
東家は明日から一ヶ月、父親がスペインへ帰国するとのことで、母と妹の女三人になってしまう。そこで鬼形はボディガードとして東家に寄宿することになった。


うーん、52歳で老婆か。わしもじゅうぶん老人じゃのう……。
ショックを受けつつ後編へ続く。
posted by 結城恭介 at 08:00| 新興宗教カットリク!の研究