2017年06月14日

【日記】某:COMの点検営業来たる

 わたしの自宅は、屋根にウマを建てるのが嫌という理由だけで、地上波デジタルのみを某:COMのケーブルテレビで契約している。月額数百円也である。BS/CSは自前のパラボラだ。わたしは観ないけどね、テレビ。老父母と細君のために。
 損得勘定は難しいところだが、台風や大雪などで屋根に建てたUHFアンテナが傷んだり、屋根自体にダメージが溜まることを考えたらトントンかなあと思っている。

 とりあえず、暴風雨や大雪の日でも地上波デジタルが観られなくなったようなことは一度もない。こういう点では、月額数百円とは言えプロに任せているという安心感はある。

 某:COMと言えば、点検営業が悪名高い。Googleに「某COM 点検」と入れれば、すぐに「某COM 点検商法」「某COM 点検 無視」とサジェストが出るくらいである。

 そんな某:COMから「点検の必要があるので立ち会いできる日付を――」という電話があった。わたしは根が優しい(笑)ので、にべもなく断るようなことはせず、どうせ営業になるだろうとわかってはいても、アポイントメントを取ってあげたのであった。

 そして某月某日、某:COMのメンテの方がやってきた。なにをやるのかなあ、と思っていたが、テレビの裏を見て、ケーブルの太さを確認し、あとはテレビ本体についている機能である電波強度ゲージを確認して(専用測定機器すら使わないとは驚いた)、「今のところ、十分な電波はきていますね」で、点検自体は終わりである。

 その後はやっぱり営業トーク。話半分に生返事しつつ聞いていたので、細かいところはよく覚えていないが、今の屋内配線ケーブルだと来たる4Kテレビは見られないとか、屋内への引き込み線を一社にする方向で進んでいるとか(いや、通信インフラ系はなるべく複数にして代替ラインを確保していた方がいいというのがわたしの考えだが……)、このままでは老朽化して必ず見られなくなるとか。「ここだけの話、いまならとてもお安くすべての工事ができるんです」とか、そんな感じ。

 わたしはと言えば「ふーん」「なるほどねぇ」「そりゃ大変だ」とラオウの剛拳をかわすトキのごとくのらりくらり。
 だってねぇ、テレビ見てないから、根本的に興味ないんですよ。4Kとか。美しいテレビとか。そんなの。
 まあ家族はテレビなしだと寂しいだろうから、いざとなったら某:COMではなく光回線で見られる別の方法でしのぐか、それこそ、再びアンテナを建てればいいと思っているので、一所懸命、営業トークを繰り出してくる某:COMの方が、ちょっと気の毒になってしまった。

「まあ、その日が来たら考えますよ。そのときはよろしくお願いします」とお返事して、丁重にお引き取りいただいた。

 こんなことを書いたのは、某:COMの営業が別にウザかったとか、悪質だったからではない。いらしたのは腰も低く丁寧な方だった。不快なところはまったくない。己に与えられた仕事を一所懸命やる方は尊敬するし大好きだ。

 最初に「わたしは根が優しい(笑)」ので、点検という名の営業になることは承知しつつアポイントを受けたと記した。そして絶対100パーセントその営業にノることはないとわかっていて、今日、某:COMの方に来ていただいた。
 結局のところ、わたしは某:COMのその方の一時間をムダに使わせてしまったのである。

 うーん、わたし、本当は根が優しくなんかなかったのではないだろうか。絶対に営業には屈しないとわかっていてアポイントを取るような行為は、相手のためにもするべきではなかったのかもしれない、と、ちょっと反省したのである。

「営業の第一歩は話を聞いてもらうこと」というような標語を聞いたことがあるが、世の中にはどんな営業トークでも絶対に屈しない人種がいる。わたしのように、必要なものは必要なときに必要なだけ求めればいい、というタイプ。
 4Kだかなんだか知らないが、今必要でないものはタダでもいらないのである。

 ああでも、途中から「この人はダメそうだ」とわかってはくれたのかな? チラシの一枚も置いていくことはなかった(笑)。

 基本的に某:COMのやっていることは情弱相手の商法だと思うので、あまり同情するのもアレなのだが、情弱な方は、自ら情報を得てそれを利用する手間と時間にお金を使っているわけだから、一概に「情弱商法は悪」とも言えないな、という考えもある。

 ただ技術屋としては、自分が朝飯前でできる仕事でお金を受け取るのはプライドが許さない、というところがあることも以前書いた。
 某:COMでも、実際に工事にあたる技術畑の方などは結構そういうところがあると思う。以前、工事をしていただいたときの丁寧な仕事ぶりと、頑張っていただいた記憶があったので、今回のメンテという名の営業も快く受けたと言うところはあったのであった。

 次からは、電話で点検アポがあっても、その段階で、できればきっぱり断ろうと思いつつ――。

 そういえば、この某:COMとは比較にならないほど悪質なネット契約のチラシがポスティングされていたこともあったのだった。これも近々、記事にしよう。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記