2017年07月13日

【日記】機械触手に犯された姫の宴のあと

 なんだこのタイトル(笑)。
 えーっと、定期健診の胃カメラを飲んできたのである。今は胃カメラではなく内視鏡検査という方が正しいらしいが。どんなに名前を変えようが――

「苦しいことには変わりはないっ!」

 いや、少しづつ改良はされて、昔より楽になっているのはわかるのである。しかしそれにしたって「内視鏡検査ってカ・イ・カ・ン」とか「次の内視鏡検査が楽しみ(るん」なんてことにはならない。
 内視鏡検査の日が迫ってくる、というだけで、なんかもう、ストレスで胃が荒れてきてしまう感じである。まったく本末転倒だ。

 さて、世の中広いもので、わたしにはそういう性癖はないが「触手マニア」という人々がいるのである。タコやイカやイソギンチャクや、なんかそういうニョロニョロネバネバドロドロした細長いものが好き♪ というマニアックな方々だ。

 好き♪ と言っても、「食べるのが好き」とか「飼うのが好き」というわけではない。女性がそういうニョロニョロネバネバドロドロドロしたものにあーだこーだされるのがたまらない、という「性癖」である。
 古くは葛飾北斎の艶本「喜能会之故真通」の「蛸と海女」と呼ばれる木版画にまでルーツが見つけ出せるというから、なかなか莫迦にできるものではない。


(これがその版画。一度はご覧になった方も多いのでは?)

 つまり触手と女性の組み合わせは、むしろ日本の伝統芸能に通じるものがあるのである。などと書いていて無理矢理感を感じないでもないがまあいいや。

 で、検査の待ち時間、どうせ受けねばならない内視鏡検査。ここでひとつ、触手に犯される姫の気分になってみれば、きっと、ちょっと苦しさから解放されるのでは、と思った次第(すでに頭のネジがゆるんでいる)。

 看護師さん「では胃の消泡剤を飲んでくださいねー」
 俺(内心姫)「わかりました(いやっ、媚薬を飲ませようっていうのねぇっ)」
 看護師さん「次に喉の麻酔の氷を舐めてくださいね」
 俺(内心姫)「はい。んぐんぐ(んごっ、んごんご。喉が、喉が痺れるうっ)」
 看護師さん「肩に胃の動きを止める注射うちますねー」
 俺(内心姫)「うなずく(ああっ、また媚薬を追加されてしまうぅっ)」

 看護師さん「じゃあ、麻酔も効いてきたみたいなので、横になってくださいね」
 俺(内心姫)「はい(ああっ、ベッドに押し倒されて、わたしになにをしようというの)」

 先生登場。

 先生「ではマウスピースをつけてくださいねー」
 俺(内心姫)「(ああっ、これがボールギャグという責め具なのね(←耳年増な姫だこと))」
 先生「行きますよー。肩の力を抜いて、はぁい」
 俺(内心姫)「(うぐうっ、うぐっ、入って、入ってくる、触手が入ってくりゅぅ!)」


(アンソロ集「もしも現代日本に触手が現れたら」より天道まさえ「うわさの痴漢電車」より引用)

 先生「はい、ぐーっと行きますねー」
 俺(内心姫)「(ん゛〜〜〜〜っ!)」


(アンソロ集「もしも現代日本に触手が現れたら」より辻風「このコ飼ってもいいですか?」より引用)

 先生「はい、ちょっと中でお水出しますよー」
 俺(内心姫)「(あ…あ…うげぇ…。やめろ! 中で出すな!!)」


(アンソロ集「触手淫獄」よりカネヤマシン「失われし時間」より引用)

 先生「十二指腸まできましたよー。空気出しますねー」
 俺(内心姫)「ふぎゃあああぅああっ。何…っ、おなかの中っ…、何か…出てる…」


(アンソロ集「触手淫辱」より抹茶ちゃもも「彼女の背中は死の香り」より引用)

 先生「はい、よくがんばりましたねー抜きますよー」
 俺(内心姫)「(はあ、はっ)」


(アンソロ集「もしも現代日本に触手が現れたら」より天道まさえ「うわさの痴漢電車」より引用)

 俺(内心姫)「な、なんだかクセになり……」

 なるかーっ!
 だいたいわたしには、根本的に触手の性癖がないのである! 人の性癖をとやかく言うのはアレだが、個人的にはキモいだけなのである。

 というわけで「機械触手に犯される姫」という妄想設定で内視鏡検査の苦しさを快感に変えるという試みは失敗したが、触手を趣味とする「我こそは」という方は、ぜひともこの方法で内視鏡検査を乗り越えていただきたい。

追記:「悪夢の宴」の後、数週間経ってから、同病院から電話があった。
「事前に射ったお薬に、酸化マグネシウムという下剤を間違って混入させてしまっていました。大丈夫でしたか?」
 いや別に、いつもお通じはいいので、特に問題があったという記憶もなく「大丈夫でしたよ」とお返事申しあげたのだが、これってひとつ間違えたら大きな医療ミスになっちゃったりしてたんじゃないの!?
 とにかく言えることは、あのとき――
 俺(内心姫)「ああっ、下剤、下剤まで打たれて、あたしを辱めようっていうのねぇーッ!」
 という一文が実は入っていてもおかしくなかったのである(笑)←じゃねぇよw
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記