2018年06月05日

【日記】ルービックキューブとユニバーサルデザイン

 久しぶりにハマっている「ルービックキューブ」こと「六面立体パズル」だが、ようやく、解法の紙を見ず、脳力と記憶で六面をそろえられるようになった。

 今のところ、「どん兵衛」はできないが「カップヌードル」はできる時間帯(要するに3分以上5分以内)がアベレージといった感じである。
 3分切れれば御の字。今のところの最高記録は1分48秒だが、こういうのは運もある(途中のステップがたまたま完成形だったので抜かすことができたとか)ので、自慢できる数字ではない。

 というか、スピードキューブをやっている方からすれば、上記の数字は「は!?(笑)」なものだろう。


(鳥山明「ドラゴンボール(完全版)」14巻より引用)

 こんな感じではなかろうか。
 まあいまだ、LBL法の基本の基本を体に覚えこませている段階なので、甘めに見てくださいな。
 ネットなどで調べてみると、この基本だけでもっと秒数は縮められるらしい。きっと、キューブを持つフォームとか、回転の仕方も、シロウト丸出しに違いない。

 ま、こういうのは才能もあるし、ね。
 でも、ヘタの横好きでもやっていて楽しい≠ニいうのは、大切だと思いません? 今のところ、キューブをクルクル回して、なにも見ずに六面完成できるのがとてもうれしく、競技用のものや、キーホルダータイプまで買ってしまった。

 さて――話はちょっと飛ぶが、わたしは間接照明が好きである。あまり部屋が明るいのは好かない。そして、色温度は低い暖色系がいい。
 そんな中で、ルービックキューブを回していると、あぁ、これはユニバーサルデザインではないなぁ、と思ったりする。

 ユニバーサルデザインというのは、簡単に言ってしまえば「できるだけ多くの人が利用可能であるデザイン」である。
「ルービックキューブはユニバーサルデザインではない」という議論は、インターネット初期にもあったような気がするのだが、改めて自分がクルクル回してみると、あぁなるほどな、と納得した次第。

 なにしろ、白と黄色とオレンジ、青と緑がわかりにくい。「アレッ、黄色を入れたはずなのに白が入ってる」ということが何度もある。
 色温度の高い明るいところで遊んでいればわからないが、色温度の低い間接照明のところだと、この「色の差がわからない」ことが顕著だ。ひょっとしたら、わたしには少し色弱があるのかもしれない(今まで、そういった検査で引っかかったことはないのだが)。

 改めて、そのことに気づかされたのは、実は最初からではないのである。
 ルービックキューブの六面組み立ては、最初に「完全一面」という、同じ一色で一面をつくる。これは「LBL法」「ツクダ式」でも同じだ(LBLのF2L法をマスターすれば話は別らしいが)。

 最初、わたしは、キューブの解説書にあったとおり、それを「青色」で行っていたのである。このときは、それほど「やりにくさ」を感じていなかった。
 その後、LBL法の教本を買ってみたところ、これの最初の「完全一面」が「黄色」でつくることになっていた。それに倣って、最初の一面を「黄色」でつくることにしたら、いきなり「やりにくっ!」と感じ、しかも六面完成までのミスも多くなり、タイムも伸びてしまったのだ。

 ルービックキューブを体験したことがある方ならおわかりだと思うが、最初の一面はパターンではなく、頭で考えてつくる。そして最初の方はとりうる手も多い。
 最初に「青色」で一面をつくってから、残りをパターンで追い込んでいくのに比べ、最初に「黄色」で一面をつくるやり方は、まず、最初に「黄色」の一面をつくるのに時間がかかってしまっているのだ! と気づいた、とこういうわけ。

「だからルービックキューブはユニバーサルデザインではないダメなパズルなんだ」と、関係者や、スピードキュービストたちをクサす気はさらさらない。こんなに楽しいパズルはそうそうない。今でも楽しく、クルクル回して喜んでいる。調べてみると、今は視覚障害者用に突起などをつけたルービックキューブもできているらしい。
 本当に良いことだと思う。

「ユニバーサルデザイン」というものは、本気で取り組もうとすると、かなり難しい。わたしも会社でWeb制作ディレクションをする身として、美しさを取るか、ユニバーサルデザインを優先するかで、けっこう悩むことがある。結局は最大公約数的な選択をしてしまうことも多い。
 同じ人でも、環境によっては(わたしのルービックキューブ体験のように)大丈夫だったり、悪影響がでたりする。
 大切なのは、なにより、人間の多様性を容認することなのだ、そう思う。

 まああれだ、LBL法を習得したら、まず最初の一面は、青色でつくることにしよう。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記