2018年06月13日

【日記】この、なんでもない日に

"I mean, what is an un-birthday present?"
"A present given when it isn't your birthday, of course."
(From "Through the Looking-Glass and what Alice found there")

 アリス「えーっと、お誕生日じゃない日のプレゼントってなに?」
 ハンプティ・ダンプティ「お誕生日じゃない日にもらうプレゼントのことさ。言うまでもなくね」
(「鏡の国のアリス」より)


 数年前、長崎への原爆投下日である8月9日に、ディズニーランド日本公式が「なんでもない日おめでとう」とツイートをやらかして問題になったことをお憶えの方もいらっしゃるだろう。

 多くの人が勘違いしているが、この「なんでもない日おめでとう」の元となった「un-birthday」は、ルイス・キャロルが書いた「不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)」の原作に出てくるフレーズではない。上にあるように「鏡の国のアリス(Through the Looking-Glass and what Alice found there)」の一節である。
 これがディズニーアニメ「不思議の国のアリス」で使われたものだから、多くの人は「不思議の国のアリス」の「マッド・ティーパーティ」のシーンだと思っているわけだ。

 さて、今日、6月13日は、なんでもない日である。いや、今日バースデーの方もいらっしゃることだろうから、その方へは「ハッピーパースディ!」。他にもいろいろ「今日が記念日」という方々へも「おめでとうございます」。
 そしてわたしにとっても、二年前、この「なんでもない日」に、本ブログ「いまさら日記」を始めた記念日でもあるのである。

 実際、本当に二年前の6月13日に、なにか契機となるようなきっかけがあったわけではない。ただ、心身の調子が上り坂で、これならもうちょっと、なにか新しいことをする余裕もできそうだな、という予感から、ウェブサイトをリスタートし、ブログを始めた、と、そういうわけ。

 始めは毎日更新をする気などなかった。ウェブサイトの方にも「気が向いたらチマチマ更新」などと書いていたはずである。
 それが、一度始めてみたら、けっこう続くのである。最初の数ヶ月は抹香臭くなる「カットリク!」ネタを始める前の助走期間と思い、そういった話題を書かずに懐かしネタで突っ走れた、というところもある。
 これが一カ月、二カ月と毎日更新していくと、別に「毎日更新です」と宣言していたわけでもないのに、やめられなくなる。
 前の記事「ルーズ or タイト」でも書いたように、自分でタイトにしてしまったのだ。まぁ、性格的なものだからしかたない。

 半年、一年と、毎日更新を続けて、こうなると本当にやめられなくなった。毎日記事を書いていると、今日は三振だなぁ、ゴロだなぁ、ポテンヒットくらいか、というような日も出てくる。
 また、心身が健康というわけではないから、いざというときのために書きためもしておかねばならない(実際、それで助かった時期もある)。一時は一カ月分の書きためをしてあった時期もあったが、それでも安心できないのである。

 そんなわけで――言い訳をいくつ並べてもしかたない。今日、毎日更新の二年を過ぎた記念日に、毎日更新はやめよう、と思う。

 かといって、すっかりブログをやめてしまうわけではないので、その点は――愛読者の方がいらっしゃるなら――ご安心を。今までタイトでやってきたブログを、少しルーズにしよう、とこういうわけ。

 本当は、キリのいい三年間は毎日更新を続けたい(なぜ三年間がキリがいい≠ニいう感覚があるのかはいつか別に考察するとして)と思っていたのだが、正直、今は、心身ともにかなり無理がきていることを自覚しなければいけない事件などもあり、主治医からも「今はなにより、無理をしないように」と言われたことも後押しされて、この決断をすることにした。

 思えば、少なくとも毎日原稿用紙三枚分の量は書こうと決め、二年間の毎日更新、自分でもよくがんばったものだと思う。
 読み返してみると、けっこう自分でも面白い記事が多い(笑)。

 一番苦しかったのは、やはり昨秋、病院同士の手違いで併用禁忌のクスリが出されてしまい、その影響で超低血圧になっていた時期だった。まるっきり体が動かず、自分はまた、別の病気を発症してしまったのではないかと危惧したくらいであった。

 二年間で毎日更新をやめてしまう、という決断にはもちろん逡巡があった。少なくとも三年間はがんばろう、と、今年に入ってから思い直した時期もあった。
 それでも、今日、この決断をすることは間違いではない、そう思う。

 これからの更新ペースだが、これも特に決めていない。これも決めてしまうと、自分の性格上、「タイト」になってしまうと思うからである。
 心をゆるーくして、気が向いたときに更新できれば、と思っている。

 今まで二年間、毎日読んでくださっているという読者がいらっしゃることも知っている。直接、メールをお送りくださった方、交流が途絶えて懐かしい方からも連絡をいただいたりして、うれしいことも多かった。
 そういう読者はもちろん、ただ、読んでくださった読者の皆さまにも、心から「ありがとう」と謝辞を述べたい。
 そして、これで終わりというわけではないので、これからもよろしくお願いします、とも。

 二年前の六月は、心身ともに上昇気流に乗れそうな予感があったのだが、実際には七転八倒の二年間であった。服薬量も上がり、種類が変わったものもある。

 それでも、わたし、結城恭介は生きている。そう、あなたと同じ時代に、この地球のどこかで生きている。

 今まで、毎日お読みくださったみなさん、ありがとう。神さまにありがとう。
 そして、これからもよろしくお願いいたします。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記