2018年06月23日

【日記】ポメラDM30いらっしゃい・その1

 というわけで、この記事は6月8日に発売された、キングジムの「ポメラDM30」で書いている。
 新しい製品は、人柱になるのを避け、初期ロットという沼地が人で埋まり、定評と使い勝手がだいぶ世間で決まってから、累々たる彼らの死体の上を歩いて購入するわたしにしては、珍しく新製品を導入した形だ。
 書き心地などを実際に打ち込みつつ、レビューできればと思っている。


(左奥がポメラDM30、左前がDM5、右後ろがDM200、右前がDM100)

 さて、最初に言っておくが、このDM30、実はもう、ひと月を待たずして、けっこうネットで定評が決まりつつある。表示に使っているE-Inkの反応が遅く、速いタッチタイプに向かない。E-Inkの特性として、前の画面が残るのが目につく。フロントライト機能がついていないのは残念。辞書がDM200と同じATOK PROではないのでお莫迦。そして、それに比して値段が高い。エトセトラ、エトセトラ……。

 うん、実際に発売日に実機を店頭でテストしてみて、さらにこうして蟄居房で実際に自分のマシンとして打ってみて、上記の指摘はだいたいあっている。

 問題は、その人の「許容量」によるのだ。

 わたしはけっこう速いタッチタイピストに入ると思っているが、E-Inkの反応速度は「許容範囲」に入っている。画面に残るE-Inkの跡も、懐かしい活版の時代に裏の活字が凹んで写っているような感覚で、ぜんぜん気にならない。
 その他の指摘はDM100を踏襲しているので、DM100のメリットデメリットをそのまま持ってきているようなものだ。
 それでも、わたしは店頭でDM30を気に入って、こうして早々に買っている(いや実際は、値段が相応に落ちるのを待ってはいたが)。それもこれも、DM100で最大の不満だったことが改良され――

エディタ内でCtrl-hがバックスペースになっている!


 からだ。ポメラシリーズで、エディタ内でCtrl-hがバックスペースになったのはDM200からである。この点はちゃんとDM200のいいところを持ってきている。

 以前わたしは、なにかの記事で、「DM100相当でいいから、折りたたみポメラで、Ctrl-hがバックスペースになるのなら即買いなのだが」というようなことを書いたことがあったと思う。「しかも電池駆動ならさらに加点」と。
 このDM30は、その点をクリアしているのだ。もう、買わない理由がないではないか。

 さらに、今、ネットでDM30を試用してみてブツブツ文句を言っている方には、この言葉をお捧げしたい。


(井上雄彦「スラムダンク」22巻より引用)

 現行販売中のポメラで、折りたたみタイプ、電池駆動のものは、このDM30しかないのだ。他に選択肢がないのである。
 Amazonなどでは折りたたみ単四電池使用のDM5がまだ新品で買えるが、DM5も持っている身からすると、このDM30は比べものにならないほどよくできている。
 その上でブツブツいうのなら、ハイエンドのDM200も買えばよい。確かにこう打っていると、DM200の方が打ちやすいな、使いやすいな、という感覚がある。しかし、DM200はクラムシェル筐体で折りたためないからコンパクトにならないし、電池駆動でもないのである。
 要は「適材適所」ということだ。

 ここまでで原稿用紙にして三枚ちょっと分。いろいろとわかってきたところ、店頭では気づかなかったところなども出てきているので、それはまた次回に。
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posted by 結城恭介 at 08:00| 日記