2018年11月14日

【日記】乳バンドのある生活

わたし「ねぇ、新しい乳バンド買っていい?」
細君「え、乳バンドなら持ってたんじゃないの?」
わたし「あれはもう、ずいぶん前に壊れちゃったよ」
細君「そうなんだ。じゃ、買えば? 乳バンド」

 どうやらわが家では乳バンド≠ニいう単語で話が通じてしまうらしいw

乳バンド≠ニ言っても、もちろん、もちろん! もちろん!! 女性が身につけるブラジャー≠フことではない。大胸筋サポーターでもない。

 知っている人間なら、「ああ、あれか」と思われるであろうアイテムの別称である。

 その昔、なにかのサッカーの試合で、選手とともに審判員が走り回っているとき、その背中にどうもブラのひもっぽい陰がうっすらと浮かびあがり、2ちゃんで「ブラだ!」「男がブラしている!」「ブラ男!!」と盛り上がったことがあった。
 ブラじゃないんだよー。あれはね――

「心拍計のセンサー部分」

 なんだなぁ……。
 心拍計というのは、その名のとおり、心臓の拍動数を計測してくれるデバイスである。
 このデバイスはふたつにわかれており、ひとつは胸囲にぐるりと平たいゴムひもを巻いてつけるセンサー部。これが後ろから透けて見えるとブラのように見えてしまうというわけ。そしてこれの通称が乳バンド=B
 そこから発信された電波を受信する心拍表示部がもうひとつのデバイス。それはたいてい、腕時計のように腕に巻いてつけ、即座に現在の心拍数がわかるようになっている。

 最近では、手首に巻くだけで心拍数を計測してくれる活動量計もあるが、やはり正確性やリアルタイム性ではこの乳バンド式の方が確実なのだ。なので、この乳バンド式を愛用しているアスリートやサイクリストは一定数いる。
 逆に、この「ブラっぽい」感じを嫌う者も少なくないわけだが。

 ところで、ダイエットは科学である。だいたい、最大心拍数(これは年齢から計算される)の60パーセントから70パーセントくらいの有酸素運動が、一番脂肪を燃焼させる。
 やみくもに走ってもいけない。かといってダラダラ歩いていてもだめ。いわば心拍計は、人体における「タコメータ」なのである

 以前、ダイエットしたときも、この方法論で停滞期もなく右肩下がりのグラフでぐんぐんと痩せた記憶があるので、今回もまた乳バンド≠巻いて、脂肪燃焼にチャレンジしているわけだ。

 以前買った乳バンドは、前述のとおり壊れてしまったので、新しい乳バンドが欲しく思い、最初のくだりになるわけである。

 ちょっとうれしい驚きは、新しく買った乳バンドが出している電波を、古い心拍計デバイスが拾って数字を出してくれたこと。
 これは……と思って期待を持ちつつジムへ行き、トレッドミルに乗ってみると、おお、トレッドミルの心拍表示にちゃんと数字がでるのである。どうやら心拍計の電波にも、なにか共通規格があって、たいていの製品はそれを使っているようだ。

 トレッドミルの表示部自体に表示がでるのはありがたく、今はそこに表示される心拍数が100くらいになるよう調節しながら有酸素運動を続けている。

 それにしても――やっぱり乳バンド方式は、やっぱりちょっとアレなのである。
 ジムに行く前、自宅で乳バンドを装着するのだが、背中でゴムがよれていないか、姿見で後ろ姿を見ていたりすると、そこはかとなくソフマップ感がかもしだされ、やっぱりこれはブラと勘違いされてもおかしくない、と納得してしまう。いゃん。
 この乳バンドをつけていて「ブラ男」と勘違いされた嫌だなぁ、という心理が働き、ジムではいつも色の濃いTシャツを着ている。

 そんなわけで、この乳バンド≠フ存在を知らなかったあなた。運動中の人や、男性アスリートの背中に、なにかゴムひものようなものが巻かれていても、それ、ブラ≠カゃないから。心拍計のセンサー部分だから。

 と、声高に叫びつつ、ジムをでて仕事へ行くときは、やっぱりこの乳バンドを外している。だってやっぱり、ひょんなことからブラ≠ニ間違われたら嫌じゃん。仕事相手に「そういう趣味の人なんだ」と内心思われたりしたら、いや、それ以上に「LGBTの人なのかな?」と気を遣われたりするのももうしわけないじゃん。

 ところで、運動習慣が身につきつつあるので、主治医の先生から褒められると思いきや、渋い顔をされてしまった。うーん……。一日二万歩のペースはちょっと無理しすぎなのかな?
 それでも、先生には「無理しませんから」と言いつつ、内緒で一日二万歩ペースのウォーキングをがんばっている。
 まあ、続けられる間は、ね。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記