2019年01月16日

【日記】1.4秒の攻防・その2

 相手保険会社「0対10でどうですか?」
 わたし「えっ!?」


 思ってもみなかった受話器の向こうからの台詞に、わたしは一瞬、返す言葉を失っていた。

「あけましておめでギャー・その1」
「あけましておめでギャー・その2」
「あけましておめでギャー・その3」
「1.4秒の攻防・その1」

 と続いてきた、昨年末に遭った事故の記録の記事も、いよいよ佳境である。

 ドラレコの動画を相手の保険会社(が契約している事故調査会社)に送ってから、一日半が経っていた。保険会社から電話がきたのは夕刻である。
 話を一分ほど巻き戻そう。

 保険会社「このたびは迅速にドラレコの動画をお送りいただいてありがとうございました」
 わたし「いえいえ(そっちがのんびりしてるだけだって。こっちは年の瀬だから早く解決して修理したいんだよ)」
 保険会社「実は、動画そのものはまだ見ていないのですが――」
 わたし「!?(見ろよ!)」
 保険会社「事故調査会社から、分解写真が届きまして――」


 この言葉には正直、驚いた。保険会社は動画そのものは見ておらず、事故調査会社から送られた分解写真のみを手にしているという。
 たまたま、この損保会社だけが、こんなに時代遅れでのんびりした対応をするところなのかもしれないが、ドラレコ動画が普通になっている昨今、損保会社に動画を届けるのがこんなに面倒なのかと、正直、びっくりしてしまった。
 わたしはわたしで、前回作った対応問答集を右手に、受話器を握りしめ、次の相手の言葉を待った。はたして、1.4秒しか止まっていないことに、どんなイチャモンがつけられてくるか――。

 保険会社「それ(分解写真)を見まして、結城さんが事故の直前に二秒ほど止まられていることがわかりました」
 わたし「はい(おっ、0.6秒オマケしてくれたのか)」
 保険会社「状況は把握しましたので、こちらの契約者にも了解をいただきまして、過失割合ですが、ここは0対10でどうですか?」
 わたし「えっ!?」


 と、冒頭のシーンになるわけだ。
 正直、わたしの頭は混乱していた。もう、1対9とか、2対8とかを言ってくると思いこんでいたのである。
 また、いろいろ検索しているうちに、過失割合は必ずしも合計10にならなくてもいいというケースがあり、0対9という状況もあると知った。その場合、足りない1分はこちらが実費で持つわけである。
 最初、その0対9のケースを言ってきたのかと思い、わたしは瞬間、混乱してしまったのであった。

 わたし「0対10ですか? こちらの過失割合はゼロで、相手に全責任があると。もちろん、異論はありません」
 保険会社「ええ。そういうことです。ただですね――」


 ほぅら、きたきたきた。素直にことが運ぶわけがない。なにかアヤがつけられると思っていたのだ。
 はたして、相手保険会社がつけてきたイチャモンの内容とは? そしてわたしの応酬は? 次回こそ、このシリーズの最終回である。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記