2019年09月21日

【日記】ネタバレ上等

 最近は映画評のタイトルに(ネタバレあり)とつけることが多くなってしまった。これは明らかに歳をとって、ネタバレしないという制限の中でも面白く書こうというひと工夫を面倒くさく思うようになったからである。

 ま、このブログは金をもらって書いているわけではないので、わたしの好き勝手がある程度は許されるはずである。(ネタバレあり)とつけるのは、わたしの優しさだと思っていただきたい。

 以前、フォームメールから「ゲームのネタバレしないでください」と一言だけ書かれたメールが送られてきた。名前も「ななし」。返信メアドもいい加減なもの。
 こういう文句だけ言って人を不快にすることが目的のメールは無視するに限るのだが、はて、わたしはゲームの記事でネタバレをした記憶がとんとないので、首を傾げてしまった。

 というのも、わたしは最新のゲームはぜんぜんやっていないから。
「とびだせ動物の森」は細々と続けているが、これはネット検索すれば情報があふれていて、もうネタバレとかそういうゲームではないだろう。

 そのほかは古いコンシューマゲームやアダルトゲームについての記事ばかり。こういうのはすでに古典であって、メロスが走ったのと同じくらい文化的には「コモンセンス」の範疇である。まさか「最後にメロスが裸だったことをネタバレしないでください」でもあるまい。そういうのはネタバレされたと怒る前に、自分の無知を恥じるべきだ。

 というわけで、この先、ゲームの記事を書くことがあっても、それが最新のものでもなかったら、わたしがタイトルに(ネタバレあり)とつけることはないだろう。

 わたし自身が「歳をとったなぁ」と感じるのは、これは以前書いたことと逆になるが、映画などの「ネタバレ記事」を、観劇前に読まなくなったということである。以前はネタバレ上等で、ネタバレされても面白い作品でないと面白いとは言えないと思っていた。
 それが最近は「やっぱり劇場でこんなどんでん返しがあったのか≠ニ感激したいよな」と思うようになり、事前のネタバレ記事は避けるようになったのである。

 もっともこれはこれで危険性をはらんでおり、ここ最近では、映画「ダウンサイズ」を、フライヤーの内容から「きっと小さくなった人が家に戻るまでを描いたアクション冒険譚なんやろなぁ。マット・デイモン主役だし、間違いはないやろ」と思って観たらぜんぜん違って衝撃を受けたというのが記憶に残っている。あっ、ちょっとネタバレしちゃった。まぁいいや。

 これも以前書いたことだが、わたしがつまらないと思った映画でも絶賛する人がいる。それをいいことだと認めるのが多様化の受容なのである。

 そういえば、わたしはラーメンが好きで食べ歩きするのだが、それもネットで調べて「定評がある店」ばかりに行く。自分で新規開拓しようという気はぜんぜんない甘ちゃんラーメン好きである。


(作:久部緑郎/画:河合単「ラーメン発見伝」1巻より引用)

 だって金払ってまでまずいラーメン食いたくないじゃん。

 昔はネットがなかったから、それこそ踵をすり減らして自分のお気に入りの店を見つけるしかなかったが、今はそういう時代ではないような気もする。

 最初から観る気のない映画やテレビドラマは、以前はWikipediaであらすじを読めば十分だと思っていたのだが、ある頃からWikipediaはネタバレをしない記述が推奨されるようになったのか、あらすじでストーリーを追うことができにくくなってしまった。これは残念である。

 などととりとめのないことを書いているのは、ネタがないから。と、ネタバレ上等をして、この記事はおしまい。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記