日本でリメイクされた「コールドケース」はもちろん日本語なので、1.5倍速視聴でもOKだが、オリジナル「Cold Case」は吹き替えなしの字幕版。
ながら仕事で観るのはつらいねぇ、とは細君の弁。そりゃそうだ。
その細君からタレコミがあったのが、オリジナル「Cold Case Season1 Story12」の「Glued」。日本語に訳すと「接着剤」の回。

ストーリー――1980年1月22日。雪の日だった。少年ティムは雑貨店から出てきたところを、何者かに追跡され、撲殺される。
刑事たちはこの未解決事件の謎を追う。
刑事たちはこの未解決事件の謎を追う。

なるほど、カトリックが出てきたぞ。正確にはこう言っている。
The Barnes were Catholics, right?(バーンズ家はカトリック?)
Yeah, Tim was in the boys' choir.(ああ。ティムは聖歌隊に入っていた)
Yeah, Tim was in the boys' choir.(ああ。ティムは聖歌隊に入っていた)
神父があの夜のことを知っているキーマンだと、刑事たちは判断する。
だが――



あるんですよ、聖職者の養老院。日本にも「ペトロの家」という名の司祭の養老院がありまする。

ここのところの原文はこう。
Confession is a sacrament.
Protected by both church and state law.
Protected by both church and state law.
Confessionを「告解」ではなく「懺悔」と訳してしまうのは、日本ではいたしかたないのかね。sacramentは「秘跡」の意。
直訳すると――
「告解は秘跡だ」「教会と州法の両方に守られている」。
つまり神父には守秘義務があって――



というわけ。
神父は犯人を知っている、だが告解を受けたので、守秘義務があり、それを誰かに漏らすことはできない。

そこで刑事たちは一計を案じた。
捜査本部で、真犯人とおぼしき者に、老神父が取り調べを受けているようにみせかけたのだ(実際には野球の世間話をしている――Ah, what I was thinking was this a baseball league for cops.)。



Well, a priest can't talk about what he hears in confession.
That's true.
Except Declan's retired.
That's true.
Except Declan's retired.


And bitter. No allegiance to the church anymore, not after all the scandals.
そして犯人は、神父が告解の内容を警察に話したのだと「勘違いして」自分の罪を認める。
と、こういう話。
犯人が、このトリックに引っかからなければ(神父にリタイアなどはないということを知っていれば)、落ちることはなかったのだ。
そう、神父に引退などはないのである。いや、「事実上の引退」はあるが、一度、司祭に叙階された者は、それをやめることはできないのだ(魂に刻印――カラクテル――が押されるとされる)。
それはカトリック信者も同じことで、一度カトリックの洗礼を受けた者は、教会から離れてしまっても、カトリック信者なのである。
あ、念のため書いておくが、カトリックの洗礼を受けていない人が神父に殺人などを「懺悔」しても、その場合サクラメントではないので、神父に守秘義務はなく、警察送りになるだけである。
全体的にカトリックとして見て間違いはないのだが、なかなか面白いトリックだったので紹介した次第。
カットリク!じゃなくてゴメンね。
結城「ところで直子さん、どのあたりがカットリク!だと思ったの?」
細君「なんか刑事が、神父が引退とか適当なこと言ってるからさ」
結城「あー、あれはブラフなんだよ。このワンカットを見逃したね?」

Maybe he doesn't need to break it. Maybe we just need to make Murphy think he's broken it.
細君「あーっ、そんなシーンがあったんだ!?」
というわけで、細君の1.5倍速視聴かつ非ネイティブ、プラスながら仕事の誤解から生じたちょっと面白い紹介記事ということで。















