
(福本伸行「賭博破戒録カイジ」1巻より引用)
というのも、数日前――
細君「不二家のペコちゃんマグカップのプリンが食べたい!」
わたし「ケミカルプリンではなく?」
細君「そう、ちゃんと焼いたプリンが食べたいの。いっぱい食べたい!」
二人とも、ダイエットをがんばっているので、空腹でイラだっているのである(笑)。
というわけで、待降節ということで(特に意味のない理由づけ)、不二家のケーキバイキングへと臨んだのであった。
知っている者は知っているが、不二家レストランには「ケーキ食べ放題」というメニューがあって、これをとると、レジ横のショウ・ウィンドウに並んだケーキを、60分間食べ放題なのである。
おっと、その前に、ペコちゃんマグカップのプリンがあるかどうか、電話で訊いておこう。
わたし「もしもし、ペコちゃんマグカップのプリンは、今日、ショウ:ウインドウにありますか?」
お店「申しわけありません。その商品は廃版となっております」
ガーン、だな。しかしもう気分がスイーツになっているので、向かうしかない。
過去の記録を見ると、もう三年以上、不二家レストランでケーキ食べ放題をやっていないのである。
過去の日記でも、「【日記】不二家のスイーツバイキング」、「【日記】チャレンジ不二家スイーツバイキング・2017秋の陣」、「【日記】チャレンジ不二家スイーツバイキング・2018冬の陣」などで、この食べ放題にチャレンジした記事がある。
読み返してみると、けっこう短いペースで通っていたようなのだが、ここ三年、行かなかったのは、コロナ禍でめっきり出不精になっていたからだろう。
というわけで、今日は昼食を抜いて、甘いもので胃を満たす気まんまんで、不二家レストラン着。
三年の間に「スイーツバイキング」という名のメニューはなくなり、「ケーキ食べ放題」に変わってしまったようだ(違いはパフェがとれなくなってしまったこと)。これもまあ仕方ない。

勝負のはじまりだ。例のごとく、味変のために「山盛りポテト」も一緒にオーダー。
「ケーキ食べ放題」はドリンクバーもついてくるので、甘くないアイスティを持ってくる。
そして一弾目はこれ。

細君がショウ・ウィンドウから容赦なく一番高いケーキをみつくろって持ってきた。
この右上の、イチゴが三つ乗ったケーキは小さいのに700円以上もするのである。さすが不二家。
だが、三年前と違うのは――
わたし「なんか、全体的にちっこくない?」
細君「ちっこいね」
三年の間に、不況の波が、不二家のケーキを小さくしていたのである。
まずこの4つ(二人で半分こ――オーダーが同じ「ケーキ食べ放題」なら、これをしていいことをウェイトレスさんに確認済)。を、さっさとたいらげる。このあたりはまーだまだ余裕だ。

二弾目。これも高いものを細君がみつくろってくる。
うーん、だんだん、口の中が甘くなってきて、ケーキごとの味の差がわからなくなってきた、ぞ……。
先に音をあげたのは細君の方。ポテトで味変するが、もうお腹――というより満腹中枢が信号を発し始めている。
わたしは、ケーキが小さくなったこともあり、まだ余裕がある。
これから先は、ちょっと刻んでいこうか、ということで、ケーキ4つサーブはやめて、二つずつ持ってくることにする。
三弾目――。

うーん、甘いっ! もうケーキごとの味の差などわからない。ただ甘いだけだ。
細君はもうかなりグロッキー。半分こはできず、わたしが多く引き受ける。

五段目はこれ。クリスマスっぽいケーキである。思ったより甘味が少なく助かった。なんとか食べ終わる。ふぅ
ここまでで、ひとり6個食べた計算である。細君の弁によると、「これで(食べ放題分の料金の)もとは取ったよ」とのこと。
まだ時間が15分くらい余っているが、二人とも、もう、甘いものはいいよ、という気分である。
味変のポテトにタバスコをつけたものが美味い。不二家のケーキ食べ放題ではいつものことだが、満腹ではないのに、脳が満腹中枢から信号を出しまくり、食べられないという、アンバランスな状態だ。
細君「うーん、悔しいなぁ」
わたし「もいっこがんばっちゃおうかな」
細君「できるの?」
わたし「直子さんは味見程度でいいよ」
というわけで、第六弾。

最初はシュークリームにしようと思ったのだが、シュークリームはかなり安いのだ。わたしの中の意地汚い部分が、少しでも高いケーキを、と要求するので、この選択。
細君はスプーンひと口で「じゃあこれで」。残りはわたしががんばってたいらげる。
不二家ケーキ食べ放題は、時間が過ぎても、ケーキが注文できなくなるだけで、追い出されるわけではない。
ので、二人でまったりと、食後の時間を、温かい紅茶や緑茶を飲みながら過ごす。うむ。甘いものと一緒に温かい紅茶、緑茶を飲むのも味変によかったかもしれない。次回はこの作戦も取り入れてみよう。
ポテトはすでに空だ。
わたし「ポテトおかわりする?」
細君「それより、サラダとかのほうがまだいいかな」
わたし「(サラダメニューを見せて)これにする?」
細君「うぷ。やっぱやめておく」
細君はけっこうダメージが多そうである。わたしはというと、今までのチャレンジに比べて、わりと余裕が残っている感じ(とはいえ、あと一個は無理)。
やはり、不二家のケーキが全体的に小さくなっていることが、この余裕を生んでいるのだな。
細君「明日の体重計が怖い〜」
わたし「明日には出ないでしょ。食べたもの以上に重くなることはないよ。質量保存則だよ」
細君「そりゃそうかもしれないけど」
しばらく休んでから、支払いを済ませ、帰宅。そういえばこの「ケーキ食べ放題」値上がりしていた。まあ、たまの贅沢だからいいけどね。
さて翌朝、体重計に乗ってみると、おや? 意外や意外、昨日より体重が減っている。昨日、昼食を抜いたのがよかったようだ。
もっとも、ケーキ食べ放題でとった暴力的なカロリー量がこれからどうお腹の脂肪に反映されるかはわからないが……。
以前は、こうやってケーキ食べ放題で懲りた翌日にも、もう甘いものがほしかったものだが、今回はそういう気持ちにはならない。当分、甘いものはいいかな? という気分である。
こういう無茶もできない歳になってきたんだねぇ。と、細君と話したり。
そういえば、若い頃は二人で「すたみな太郎」で食べまくったりしたのだが、今は二人とも「すたみな太郎は(味的に)」ないよね、という合意ができていたりする。
もう二人とも若くないのだから、同じお金を払うなら、量が少なくても美味いものを食べたほうがいいのかもしれないな、と思う思秋期である。






























