2018年09月29日

【日記】AVアラート

「AVアラート」
「すぐにお読みください」
「あなたの心の安らぎの問題。」
「あなたのアカウントについて。」
「緊急のメッセージ」
「セキュリティ警告」
「アカウントの問題」
「あなたのアカウントは亀裂です」
「あなたの秘密の生活」

 これすべて、同じ詐欺グループからの卑劣なスパムメールである。
 これについては「【日記】あなたの秘密の生活」で既報なのだが、ついに、英文詐欺スパムにあったという「流出パスワードを使った脅し」メールが届くようになった。

こんにちは!

あなたは私を知らないかもしれませんし、なぜあなたはこの電子メールを受け取っているのだろうと思っていますか?
この瞬間、私はあなたのアカウント(*******************)をハッキングし、そこからメールを送りました。 私はあなたのデバイスに完全にアクセスできます!

今私はあなたのアカウントにアクセスできます!
たとえば、*******************のパスワードは70psonq45nです

実際に、私は大人のvids(ポルノ資料)のウェブサイトにマルウェアを置きました。あなたは何を知っていますか、あなたはこのウェブサイトを訪れて楽しんでいました。
あなたがビデオクリップを見ている間、インターネットブラウザはRDP(Remote Desktop)として動作するようになりました。
それは私にあなたのスクリーンとウェブカメラへのアクセスを提供するキーロガーを持っています。
その直後に、私のソフトウェアプログラムはあなたのメッセンジャー、ソーシャルネットワーク、そして電子メールから連絡先全体を集めました。

私は何をしましたか?
私は二重スクリーンビデオを作った。 最初の部分はあなたが見ていたビデオを表示しています(あなたは良いと奇妙な味を持っている)、2番目の部分はあなたのウェブカメラの記録を示しています。
まさにあなたは何をすべきですか?

まあ、私は$ 700が私たちの小さな秘密の公正な価格だと信じています。 あなたはBitcoinによる支払いを行います(これはわからない場合は、Googleの「ビットコインの購入方法」を検索してください)。
私のBTC住所: **********************************
(それはcAsEに敏感なので、コピーして貼り付けてください)

注意:
お支払いを行うには2日以内です。
(この電子メールメッセージには特定のピクセルがあり、この瞬間にこの電子メールメッセージを読んだことがわかります)。

私がBitCoinを手に入れなければ、私は間違いなく、家族や同僚などあなたのすべての連絡先にビデオ録画を送ります。

しかし、私が支払いを受けると、すぐにビデオを破壊します。

これは非交渉可能なオファーですので、このメールメッセージに返信して私の個人的な時間を無駄にしないでください。

次回は注意してください!より良いウイルス対策ソフトウェアを使用してください!
さようなら!


 今までは、メールの差出人と宛先が同じという子どもだましの方法で「いかにも俺はハッカーだよーん」色を出そうと懸命だったのだが、今回は宛先に謎の文字列が入っている。
 そしてこの文字列が――

今私はあなたのアカウントにアクセスできます!
たとえば、*******************のパスワードは70psonq45nです


 という脅しになっているわけだ。

 さて、前略ハッカー殿。70psonq45nという文字列がどこから出てきたのは知りませんが、わたしの――

「******************のパスワードとは全然違いますぜ(大笑い)」

 わたしはパスワードの使い回しは絶対にしない。あらゆるパスワードにランダム生成のユニークなものを使い、意味のある文字列は使用しない。
 なので、この文字列がわたしのパスワードならば、いったいどこのバカ企業が流出させたものなのかが逆にわかる。
 というわけで、興味津々で自分のパスワードリマインダを検索してみたのだが――

「この文字列は他のどのサービスのパスワードにも使っていなかった!」

 自ら、ブラフであることを証明してくれたこの詐欺メールの送り主に、この引用をお送りしたい。


(岩明均「ヒストリエ」1巻より引用)

 しかもこれまでは550ドルだった身代金≠ェ、700ドルに値上がっていやがる。セコイ!

 もちろん、これはわたしの個人的な場合で、中には、流出したパスワードが記され、それを使い回ししていて、ビンゴ! になっている方がいるケースも考えられる。。
 そういう方は、パスワードの使い回しを反省して、以降、そういうことはしないと心と行いを改め、このメールはゴミ箱に放り込んでほしい。

 そう、このメールはゴミ箱でいい。もしパスワードが当たっていたとしても、下の文言はブラフである。それらしいことが書いてあるが、ぜーんぶデタラメだ。

 こんな詐欺師には、リスクのみ与え、わずかなベネフィットも与えてはならない。

 よもや騙されてBitcoinを送る日本人はいないと思うが、これは被害者も加害者の口車に乗れば新たな加害者のひとりになると考えてもいいような犯罪である。
 パスワードが当てられたり、身に覚えがあったりする方には気持ち悪いだろうが、この詐欺師が、あなたがPC前でなにごとかに耽っているビデオなど持っていないことは、わたしが保証する。

 これは交渉不可能なわたしの個人的見解なので、この記事に関して「でも不安なんです」などと反応し、わたしの個人的な時間を無駄にしないでください。

 これからは注意してください! パスワードはランダム生成のものを使い、サービスごとにユニークなものを使用してください!
 さようなら!

 ハイ! 詐欺師さんも、さようならー!(笑)
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年09月26日

【日記】塗装を剥ぐモノたち

「サーモス(の塗装)は剥がーす!!」


(矢上裕「エルフを狩るモノたち2」10巻より引用)

 スタバでベンティを頼むとき愛用していた、サーモスの750mlマグボトルの塗装が剥がれてきてしまった。
 多少の剥がれならガマンできるのだが、まるで、日焼けした背中の皮のようにボロボロと、手で持ったり、洗ったりするたびにむけていく。
 しかも中途半端にむけるものだから、なんとも、みっともない。
 主に剥げている部分だけでなく、傷ついて部分的にむけているところなどもあり、まんべんにツルツルしていないのも手触りが悪くて嫌だ。
 このむけてないイチモツをスタバのPTRさんへ向けてポロンと出すたびに、ちょっと恥ずかしい気分になっていたのであった(わたしにしては珍しく下ネタw)。

 ところで、日本のスタバで、一番、量が多いのは「ベンティ」である(ショート<トール<グランデ<ベンティの順)。
 で、ベンティの量は590mlとなっている。
 サーモスのマグボトルラインナップには600mlという、ベンティにピッタリなものもあるのだが、なぜそちらではなく750mlを使っているかというと、ベンティ分を入れた残りの隙間(これをroom for milkという)に、シロップとミルクをたっぷり入れられるから。
 正直、この750mlが剥げはじめたとき、600mlに買い換えることも考えたが、やっぱりこのroom for milkの分がほしいなあ、と思ってしまったのである。大きさは600mlと750ml、そう変わらないしね。
 というわけで、安易に買い換えはせず、中途半端に塗装がむけてきたこのマグボトルの塗装を剥ぐことに決めた。



 これがむけてきてしまったマグボトル。先端部がボロボロである。
 以前も350ml(トール相当)のマグボトルの塗装を剥いだ記事を書いたことがあるが(「【日記】マグボトル」)、そのときの塗装色も「ディープパープル」色であった。ひょっとして、このロットの「ディープパープル」色は剥げやすいのであろうか……。

 懸念材料は――



 以前使ったこの剥離剤が、買ってから数年経っている、ということである。前回使ったときからずっと、季節の寒暖がダイレクトに影響する物置に入れっぱなしなのであった。
 同時期にこれ専用に買った刷毛も置いてあったが、それは当時、きれいに洗っていたらしく、フサフサで使えそうである。

 さて、迷っていても仕方ない。剥離剤のパワーが落ちていたら、またホームセンターで買ってくればいいや、と決めて、この前も使った剥離剤を刷毛でボトルに塗り塗りする。と――



 おおっ、前回と同じく、塗装がシワシワになっていく。どうやら、剥離剤のパワーは落ちていないようだ。
 とりあえずは、上半分の塗装を剥ぐ。水洗いすると、きれいさっぱり、ごらんの通り。



 次は下半分。ここはシールなどもあり。なかなか剥がれないという記憶があった。前回の記録でも、細かいところは耐水ペーパーで擦って落とした、と記してある。
 が、今回はシール部分もしつこく丹念に剥離剤を塗り塗りすることで、これもきれいに水洗いで落ちた。



 前回もそうだったが、サーモスのロゴ周りはなかなか塗装が落ちないのである。THERMOSロゴだけ残すのもカッコいいかと思ったが、後々剥げてくるのは目に見えている。このロゴ部分だけはかなり剥離剤にも耐えるので、耐水ペーパーでコシコシと落とした。



 完成。どうです? この美しいムクのサーモスマグボトル。



 以前、350mlのマグボトルの塗装を剥いだときは「微妙に保温・保冷性能が落ちるかも」と書いたが、今回は剥ぐ前と後に、実際に実験してみた数字を残しておいた。その結果を見るに、塗装のあるなしによる差は「誤差範囲」だと思われる。
 細君は「寒いときには感触が冷たそうだね」というが、まあこのボトルは主にアイスコーヒー用だからいのだ。



 さっそく、スタバでCODのアイスコーヒーをベンティで入れてもらった。ふふふ、この光沢は市販品そのままでは出ないのである。
 なにより不思議と、自分で塗装を剥ぐと、それまでより愛着がわくんだよね、サーモスのマグボトル。直前まで、買い換えようとさえ思っていたのに。
 このマグボトルも、壊れて保温・保冷性能が落ちるまで、末永く使うつもりである。

 サーモスのマグボトルで、塗装剥げに悩んでいるみなさん、不器用なわたしでもこんなにきれいに塗装を剥ぐことができるのだから、買い換える前に、塗装剥ぎにチャレンジ、いかがでしょう?
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年09月22日

【甘味】Coca-Cola PLUS COFFEE

 コーヒーも好きだがコーラも好きだ。

 異論はあろうが、それも人工甘味料、アスパルテームとかフェニルアラニン、スクラロースを使用したものがいい。
 人工甘味料は後味が残って嫌だ、という人が多いようだが、自分にはそこまでの舌はない。カロリーがない上に虫歯にもならない人工甘味料の方が、総合的に見て優れているに決まっている、という偏見である。

 コーヒーに入れる砂糖も人工甘味料でいいのだが、細君がどちらかというと人工甘味料嫌い派なので、普通の砂糖にしている。
 細君とデートを始めた年代は、デニーズでもアスパルテームを提供し始めた頃で、わたしは好んでアスパルテームを使っていたが、細君が「後味が嫌いなの」と言って普通の砂糖を使うのに驚いた覚えがある。味なんて、変わんないじゃん(そう、わたしは味音痴)。

 この数年、わたしも自分で料理をするようになったので、人工甘味料と砂糖の差がわかるようになったかというと――これがまだわからない。そんなんで甘党を名乗るな、という罵倒が聞こえてきそうだが、いや別に、俺、グルメじゃないただの甘い物好きだし。むしろ甘けりゃ人工甘味料でもいい、という姿勢の方が真の甘党っぽくありませんか?(白目)

 さて、そんなコーラとコーヒーが好き、というわたしのために用意されたかのように、コーラの本家「コカ・コーラ」から「コカ・コーラ PLUS COFFEE」という一本が登場するというニュースが。
 今週の始めからの発売ということで、機会があるごとにコンビニやコカ・コーラの自販機で探していたのだが、一向に見つからない。
 やっぱりわたしの住んでいる街は田舎だなぁ、などと思いつつ、外回りで寄ったコンビニでついに発見。やっと手に取ることができた次第。



 盲点だったのは「缶」だということ。そうか、いまどきのコーラには珍しい「缶」だったのだな。今までずっと、無意識に「ペットボトル」を探していたから見つからなかったのかもしれない。

 というわけで、これから試飲しつつ、印象を書くことにする。

 おおっと危ない、コーヒーということが頭にあったので、シャカシャカ振るところだった。これは炭酸飲料。コーラでもあるのだ。

 ちなみに、裏面の惹句には「コーヒーの香りと炭酸の刺激」「プラス カフェイン(コーヒーパウダー由来)」「気分をシャキっとさせたいときに」と記してある。コカ・コーラ版のエナジードリンクという感じだろうか。

 では、開栓して、一口いってみまーす。

 ゴク、ゴク、ゴク……。

 なんだこれは!?
 コーヒーキャンディの味がする!
 コーラ? いやこれは、コーラ味ではないなぁ。

 思っていたよりもコーヒー風味が強い。そう、わたしの年代の人なら知っている「ライオネス・コーヒー・キャンディ」の味である。
 まずいというわけでは決してない。しかし、コーラと言われると、うーん、コーラなのかなぁ? と、首をかしげてしまう。

 とはいえ炭酸なので、食道から胃にかけて、炭酸飲料を飲んだ後の感触が残る。うーん、このあたりは、確かにコーラだ。
 コーヒーの味としては、決してうまいコーヒーではない。ロブスタ種っぽい後口である。

 正直、コーヒー好きにもコーラ好きにも遠慮しすぎて、中途半端になってしまった味、という感じ。
 あぁ、胃が膨らむこの感じは、確かに炭酸だなぁ。
 飲んでいるときは「ライオネス・コーヒー・キャンディ」。飲み終わった後は「コーラ」な感じという、不思議な飲料である。

 ごめん、正直、リピ買いはない、かな?
 気分をシャキッとさせたいなら、モンエナ飲んじゃうしねぇ。

 というところで、ちょっと残念な結果になってしまったが、味の好みは千差万別。あなたの舌にはとてもおいしいかもしれない。コーヒーとコーラの両方が好きなカフェイン党なら、一度は試してみるべき一本、かも。
posted by 結城恭介 at 08:00| 甘味

2018年09月19日

【日記】あなたの秘密の生活

 ついに恐れていた、卑劣な詐欺スパムが邦訳されて出回るようになってしまった。
 今までは、同じような英語の詐欺スパムが流れていたが、日本語になって、被害者がでないことを祈るばかりである。

あなたの秘密の生活

こんにちは、*******.**.**の親愛なるユーザー。
あなたのデバイスに1つのRATソフトウェアをインストールしました。
この瞬間、あなたのメールアカウントはハッキングされています(今、私はあなたのアカウントにアクセスできます)。
あなたのシステムからすべての機密情報をダウンロードしました。私はいくつかの証拠を得ました。
私が発見した最も興味深い瞬間は、あなたのマスターベーションのビデオ記録です。

私はポルノサイトに自分のウイルスを投稿し、それをあなたのオペレーティングシステムにインストールしました。
ポルノビデオの再生ボタンをクリックすると、その瞬間に私のトロイの木馬があなたのデバイスにダウンロードされました。
インストール後、フロントカメラは自慰行為のたびにビデオを撮影します。さらに、ソフトウェアは選択したビデオと同期します。

今のところ、ソフトウェアはソーシャルネットワークと電子メールアドレスからすべての連絡先情報を収集しています。
収集したすべてのデータを消去する必要がある場合は、BTC(暗号化通貨)で550ドルを送ってください。
これは私のBitcoinウォレットです: **********************************
この手紙を読み終えてから48時間経っています。

あなたの取引後、私はあなたのすべてのデータを消去します。
さもなければ、私はあなたのいたずらを伴うビデオをあなたのすべての同僚や友人に送ります!

そして今後はもっと注意してください!
唯一の安全なサイトにアクセスしてください!
さようなら!


 不快でかつ下品で、非常に胸糞悪い。
 言うまでもなく、ここに書いてあることは全部うそっぱちである。

 英語メールでは、これに、流出したパスワードを記して、さらに脅しの信憑性を増すと聞いていたが、日本語メール版ではまだその段階までいっていないようだ。

 なお、メールの差出人、受取人は同じこちらのメールになっている。これは簡単に詐称できる。
 同じ文面のメールが、「アカウントの問題」、「セキュリティ警告」というSubjectでも届いている。
 こんな詐欺師には、一銭も与えてはならない。

 救いなのは、こういう詐欺メールに引っかかるような情報弱者は、仮想通貨などはチンプンカンプンだろうから、そうそう送金できないだろう、ということくらいだ。
 逆に言えば、情報弱者でも送金できる仕組みを組み込んだら、被害者は激増するだろう。それが怖い(方法はいくつか考えられるが、詐欺師にアイデアを与えるのはよろしくないのでここでは書かない)。

 なんにせよ「この詐欺メールに書かれていることは、最初から最後まで、徹頭徹尾デタラメである」
 もしあなたに、身に覚えがあっても、詐欺メールの最後に書いてある脅しが実行されるようなことは絶対にない。安心して、この詐欺メールをゴミ箱に放り込んでほしい。

 追記:文章を変えたものが送りつけられるようになった。
 Subjectも「あなたのアカウントについて。」「あなたのアカウントは亀裂です」「緊急のメッセージ」と変えてきている。もちろん、すべて詐欺。引っかかる人がいませんように。

こんにちは!

おそらくあなたが推測したように、あなたのアカウント*************.**.**は、私があなたからそれをあなたに伝えたように、ハッキングされました。

私は国際的なハッカーグループの一員です。
2018年7月23日から2018年9月17日まで、あなたが訪問した成人のウェブサイトを通じて、作成したウイルスに感染しました。
これまでのところ、あなたのメッセージ、ソーシャルメディアアカウント、メッセンジャーにアクセスできます。
さらに、これらのデータを完全に減衰させました。

私たちはあなたの小さな秘密を知っています...ええ、あなたはそれらを持っています。 私たちはあなたの行為を見て、ポルノのウェブサイトに記録しました。 あなたの味はとても変わっています。

しかし、重要なことは、時にはあなたのウェブカメラであなたを録画し、あなたが見たものと録画を同期させることです!
私はあなたの友人、親戚、あなたの親密な人にこのビデオを表示することに興味がないと思う...

Bitcoinウォレットに$550を転送する: **********************************
私はそれ以降、あなたの "データ"をすべて消去することを保証します:D

このメッセージを読むとタイマーが始まります。 あなたは上記の金額を支払うのに48時間を要します。

送金が完了すると、データは消去されます。
そうでない場合は、感染した瞬間に、録画されたすべてのメッセージとビデオが自動的にあなたのデバイス上にあるすべての連絡先に送信されます。

常にあなたのセキュリティについて考えるべきです。 このケースでは秘密を守るように教えてくれることを願っています。
自分を大事にして下さい。
posted by 結城恭介 at 12:00| 日記

【日記】パワースピナー

「【回想録】ダイナビーの思い出」の続きである。

「王様のアイデア」で「ダイナビー」を買ってはみたものの、全然、回転に成功しない。一回も、である。
 そのうち、こりゃもうダメだ。自分のような虚弱体質では、最初のオモリの初期回転すらダメなのだ、ムダ金を使ったなぁ、と、机の引き出しにしまったきりになってしまった。

 ある日のこと。ふと引き出しをあけたとき、このダイナビーが出てきて、なにかひらめくものがあり、筐体を持って、机の上を助走させてみた。初期オモリの回転力は、親指で回すよりはるかに速かった。
 おっ、と思って、何度かチャレンジするうちに、やった! コリオリ力が発生し、オモリがブンブンと回り出す。うぉおー、こんなふうになるのか、と感激してしまった。

 慣れてきたら、机の上を助走させる方法で、まず百発百中で回転に成功できるようになってきた。こんなんで手首や腕を鍛えられるのかな? という疑問はあったが、まあとにかく、回せるのが「面白い」のである。
 部屋でやり続けて、飽きた頃に学校へ持って行って、皆に披露した。やはり親指方式で成功した者はいなかったが、机の上の助走方式なら誰でもコツをつかめばできるようになった。
 そして、回り始めると、トレーニングということを抜かして、面白いのである。皆が、回すことに成功すると「おぉっ」と笑顔になるのが楽しく、クラス中で「俺にも貸して」「俺も俺も」と流行ったのであった。
 そのうち、このダイナビーに、オモチャ以上の価値を見いだした運動部の友人が「ゆずってくれない?」と言ってきたので、わたし自身は少々飽きていたこともあり、快く彼にあげたのであった。

 この「ダイナビー」のことは、Amazonを回っていて「パワースピナー」を見るまで、とんと忘れていた。
「ダイナビー」から「パワースピナー」への進化ぶりはすごいものがある。回転数のカウンターつき、回すとLEDが光るもの。それになにより、あんなに苦労した初期回転を、糸を回すことでできたり、ゼンマイでできたりするのである。

 いまさら手首のトレーニングでもないか、とも思ったのだが、なにより、高校生のあのころ「面白かった」という記憶があるし、使い方によっては、左肩の五十肩のリハビリにもなるかな、と思い、ポチッとしてしまった。「パワースピナー」では定評があるらしいNSD社のものである。
 こういうのは、ギミックがついていると故障しやすいという経験則から、カウンターもLEDもついていない、ただしゼンマイで初期回転ができる、という条件から、これを選択。



 届いて、早速開封。昔の「ダイナビー」がどんな箱に入っていたのかは覚えていないが、これはスポーツ用品店においてあっても不思議はないデザインである。



 使い方は、Youtubeなどで検索して予習してあったので、おもむろにオモリの矢印方向へゼンマイをまくようにキリキリ回す。


(矢印方向に回すとゼンマイが巻かれて抵抗力を感じる)

 そして手を離すと――おおっ、机の上を助走させるよりよっぽど速い初期回転。懐かしい感じで、パワースピナーを持った右手を振り回すと、徐々にコリオリ力が強まって、オモリの回転があがっていく。これこれ、この感じ。ああ、懐かしいなあ。高校の頃に腕に感じた「ダイナビー」を、時を経てまた体験できるとは。

 右手、左手と、交互にやってみる。やはり利き手でない左手はちょっと苦手で回転が落ちる。そういうときは右手に持ち替えて回転を増してから、左手に移す。
 疲れなければ、いくらでも回していられそうだ。このあたり、「ダイナビー」よりも設計が練られているのだろうと感じた。


(ブンブン回しているところ)

 五十肩のリハビリになるかどうかはわからないが、届いてから毎日、右手、左手、右手、左手、と、あまった時間に回してみている。ゼンマイ式で初期回転をつけられるから、助走用の机もいらず、ちょっとした時間に回せるのがうれしい。

 そうそう、手首については――以前も書いたが、服薬しているクスリが変わったおかげで、やせにくい身体になってしまったorz おかげで、もう太くならなくていい! と思っている。前はゆるゆるだった腕時計がピッタリサイズになってしまった。五十を過ぎて、中学の頃の夢を、図らずも実現してしまった、と。

 パワースピナー程度では、大したカロリー消費にもならないだろうし、ちょっと甘いものを節制しなければいかんなぁと思う日々である。
(と言いつつ、これもスタバでクリスピー・スイートポテト・フラペチーノを飲みつつ書いている自堕落)
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記