2018年09月15日

【回想録】ダイナビーの思い出

 中学に入った頃から、自分の手首の細さにコンプレックスがあった。なぜ中学からかというと、腕時計をするようになったからである。それまでは、自分の手首が細いことに気づかなかったのだ。

 腕時計の金属製のバンドを最狭にしても、まだゆるい。当時、というか、小学校の頃からわたしは、背の順で並ぶと必ず一番先頭になるくらい、身体が小さかった。
 それまでは、あまり気にしたことはなかったが、入学祝いにいただいた時計がゆるゆるだったのはちょっとショックで、自分はクラスメートにくらべて脆弱な身体なんだなぁ、と、改めて認識させられたのである。
 そのコンプレックスを克服するために、中学入学当初は運動部に入ってがんばってみたが、小さな身体に当時の運動部の苛烈なシゴキは耐えられず、一年保たずにやめざるをえなかった。
 当時の運動部の常識は「部活中、水を飲むな」が当然のような非科学的な根性論が幅をきかす世界である。
 今でも、あのとき、運動部をやめたのは仕方ないと思っているが、今、わたしがオリンピックとかワールドカップとかにまったく興味がなく「健全な精神は健全な肉体にやどる」とかのたまうスポーツ界に不祥事が連続するのをゲラゲラ笑っているのは、そういうチャレンジした上での下地があるのである。

 ところが、誰にでも成長期というものはあるもので、皮肉なことに運動部をやめたあたりから、わたしの背は伸びて、クラスの最前列ではなくなった。それにともない、最初に触れた手首も多少は太くなって、腕時計が限界までバンド調整してもゆるゆる、ということもなくなったのであった。

 さて、話は大きく飛んで――
 わたしが住んでいる地方都市には、以前、パルコがあったのだが――


(閉店して看板を外しているパルコ。ドナドナな哀愁漂う)

 その中に、これもさらに以前、「王様のアイデア」というお店があった。これはとても面白い店で、基本的には雑貨屋になるのだろうが、ショウ・ウィンドウの中に、さまざまなアイデア商品が並べられ、見ているだけでも楽しく、わくわくしてくるようなラインナップであった。
 今で言えば、「ビレッジバンガード」を、もっと整然とさせた感じかな。並べられている商品はけっこうピンキリで、実用品からオモチャまで多種多様であった。

 その中に「ダイナビー」という一品があったのである。

 オレンジ色をしたリンゴ大の「トレーニング用品」で、「これを回すことで手首や腕を鍛えられる」とうたっていた。
 高校生の自分は、もう身体を鍛えることに興味を失っていたが、何度か「王様のアイデア」に通ううち、これは面白そうだなぁ、と、心惹かれてしまったのである。
 値段はおぼろな記憶だが、3,500円くらいではなかったかなぁ。思い切って買って、ホクホクと家に帰った覚えがある。やはり、手首の細さというコンプレックスが後押ししたことは否めない。

 ダイナビーの構造を文章で記すことは難しい。リンゴ大の筐体の中には回転するオモリが入っており、これの一部が外側に出ている。回転するオモリはさらにリンゴ筐体の中で水平に回るようにできており、筐体を手で持って、うまく手首のスナップを利かせてオモリを水平軸にかけて回すと、コリオリ力によりオモリの回転が増し、ダイナビー自身がダンベルのように手首に荷重をかける。それで手首と腕が鍛えられる、とこういうわけだ。

 このとき、ダイナビーは「ブーン」という蜂のような音を立てる。力学的(Dyna)な蜂(Bee)という名前はここから取ったのだろう(と書いたが、確証はない)。

 先にネタバラシしてしまうと、この「ダイナビー」、実は今でも売っている。売っているどころか進化している。ただ、商品名は「ダイナビー」ではない。「パワースピナー」という名称だ。ちょっと前に流行した「ハンドスピナー」とは別物なのでヨロ。

「ダイナビー」は、一度オモリをコリオリ力で回転させることに成功すると、あとは簡単に回し続けることができる(体力が続く限りね)のだが、その最初の回転をかけるのが難しかった。
 説明書はあったかな? 確か、慣れると親指で最初にオモリへ回転をかけ、五指でぶら下げるように持ってダイナビー自体をクルクル回せば徐々にオモリを加速できる、などというようなことが書いてあったと思うが――できないのだ、これが。
 キックスタートに成功しない、バイクのエンジンみたいな感じ。

 さて、果たして「ダイナビー」は回るのか?
 この記事、長くなったので次回(「【日記】パワースピナー」)に続く。
posted by 結城恭介 at 08:00| 回想録

2018年09月12日

【日記】ポメラDM30の「悪いところ」

 この記事は、出先のスタバで、DM30を使って書いている。最近、ガッツリ書くために外出するとき以外は、めっきりこのDM30と一緒に出歩くことが多くなった。

 ガッツリ書こうと思って出るときは、DM200の出番である。それにくらべて、DM30は持ち出したはいいけれど、書く時間の余裕がなくてなにも書けなくても、「まっ、いいか」程度の気楽さで持ち歩けるメリットがある。
 重さはDM200とそうかわらないのだが、やはり電池駆動なので換えのエネループを持って行けばいいという安心感、それと、折り畳めばDM200より容積的にカバンに入れやすいというのは大きい。

 というわけで、わたしはけっこうDM30エバンジェリストなのだが、使っていて悪い点もやはり明記しておくべきだろうなぁ、と思って、これを書いていたりする。

 まずやはり、キーボードの反応速度。DM30はご存じの方も多いだろうが、画面表示が液晶ではなくe-inkである。そのせいか、打ってから画面に反映されるまで、ほんの少しタイムラグがある。
 このタイムラグは本当に「ほんの少し」。マイクロ秒の単位なので、大きく「デメリット」として取り上げられすぎているとわたしは思うが(昔のワープロはもっとひどいものがあったし、今でもポメラDM5などは同じような反応速度である)、ま、ダメな人はダメなんでしょう。
 わたしは思考しながら書くタイプなので、このタイムラグの分、自分の思考に微妙なウェイトを入れながら打つことに慣れたが、とにかくスピードを必要とする清書や、リアルタイムの議事録の記録などでは、入力速度に追いつかないということがあるかもしれない。あと、いつもめっちゃ早口でしゃべってそうな人とかね。

 と、こうやって打っていると、実際にそこまでタイムラグを感じるかなぁという疑問もある。
 おそらく、タイムラグが気になる人の大部分は、連文節変換の人なのではないだろうか。わたしはワープロ時代から訓練された叩き上げの単文節変換兵士なので、この「タイムラグ」は苦痛にならない、と明言しておく。ま、人によるということで。

 DM200以降、バックスペースがctrl-hでできるようになったことは、何度でも賞賛したい改良点だが、これにリピートを利かすと、一字一字ではなく、数文字おきに一気に消していく、という動作になる。慣れてしまえばどうということはないが、そうなるまでは「必要なところまで消しやがって」とムカッとくることになる。

 e-inkの特性として、前に表示していた文字や単語候補ダイアログが薄く残る。これもイヤな人はイヤだろう。

 わたしはエネループを使っているのだが、電池インジケータが信用できない。満タン表示からいきなり電池切れで起動不能になる。
 ごくたまーに、バッテリー半分表示が出てきたりするので、「おぉ、半分表示もできるんじゃん」と驚いていたりする。
 おそらく起動時にそこそこ電力を食うのだろう。一度、起動不能になったDM30+エネループを、しばらく放っておいたら、エネループの電力が少し回復したのか、起動できたこともあった。それでも、電池インジケータは満タン表示である。これはいただけない。

 DM100のときはそうだったか覚えていないが、文書それぞれのカーソル位置を覚えてくれはしない。覚えていてくれるのは、今開いている文書のみ、である。DM200はそれぞれの文書のカーソル位置を覚えていてくれる。これはやはりDM200の方が便利だ。

 あとはいち文書の文字数の50,000字上限。これはやはり、DM200と同じにしてほしかった。DM200と同じく、ファームでの改良を望みたい。

 文字エンコードにunicodeが選択できずshift-jisのみというのは、unicode使いにはマイナス点だろう。わたしはshift-jis大好きなので問題を感じたことがない。

 あーっとそれから、これは誰しもが言っているが、専用ケースDMC6の出来がよろしくない。ただ入れられる、というだけの代物。入れてもブカブカでクッション性能も低く、対衝撃に効果があるとは思えない。これはそのうち、自分でなにか工夫して、中にクッション材でも入れようかと思っている(くらい出来がよくないのである)。

 そうそう、DM100、DM200で採用されていた親指シフトが消えたのは、現役親指シフターの皆さんからは悔しいことかもしれない。

 まあこんなところだろうか。
 私見だが、DM200は「減点法」、DM30は「加点法」で、購入するかしないかを決めた方がよい。
 重さはクラムシェルのDM200とほぼ同じでも、やはりコンパクトに折り畳めるDM30の方が持ち出しやすい、とわたしは思う。
 あまりポメラを持ち出さないライフスタイルならDM200、外でもちょくちょく書きたいというのならDM30、というすみ分けはできそうな気がする。

 e-inkについて触れておくと、最初はこれの採用を疑問に思っていたが、スタバなど外で書くとき、今まで液晶が見にくくならないように、日光やライトの位置を気にしながら席を選んでいたが、そういう心配をしなくてよくなった。フロントライトがほしい、という声も聞くが、わたしは今のところ、不要だと思っている。
 余談だが、e-inkのマシンをいじっていると、杏仁豆腐が食べたくなりますな(笑)。

 てなところで、DM200 or DM30の購入で迷っている方の参考に少しでもなれば幸い。
タグ:執筆機
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年09月08日

【日記】2018秋ギフトショー&PIショー

 北海道胆振東部地震で被災された方々に、心よりお見舞い申しあげます。

 その翌日の金曜日、今年の秋のギフトショー最終日へ行ってきた。今回もプレミアム・インセンティブショー(以下PIショー)と同時開催で助かる。
 数年前までは、PIショーとギフトショーは、別日、別場所での開催だったのだが、両ショーとも重なる部分が多く、どちらも出展している会社が少なくなかった。それが同時開催になったことで、PIショー、ギフトショーそれぞれの独自性が、むしろより明確になった、という気がする。

 もともとPIショーは「企業の宣伝を入れたオリジナルグッズを作る業者の展示会」、ギフトショーは「商品の仕入れおよび商談の展示会」なわけだが、ギフトショーがどんどん巨大化していくうちに、PIショー的なものも含むようになってしまい、回が進むにつれて、明確な差別化ができなくなってしまっていた(ギフトショーがPIショーを飲み込んだ形)。ので、同時開催にしたのは正解だと思う。

 今回は西3・4でPIショー、その他の館でギフトショーという具合。細かく言うと、東3では「グルメ&ダイニングスタイルショー」、西2で「プレミアムビューティー・ヘルスショー」となっているのだが、どれもギフトショーの胸章で入れるし、当のギフトショーが「全館使用」とうたっているので、まあ上記の解釈でいいのだろう。

 今回はわりと面白そうな商材が多かった。うちの会社で扱うわけではないが、個人的に「欲しいな」と思ったものが多いという感じ。
 景気も少し、いい方に向かっているのかな? というほのかな期待感も会場にただよっていた雰囲気。

 個人的に「これは!」と思った商品があり、新商品コンテストでも一位に投票してしまった。それはエイジデザイン株式会社の――


(いただいたパンフの写真。ギフトショー会場内は基本的に撮影禁止なのでこれで勘弁)

 またキューブかよ! と思われるかもしれないが、ハイ、またルービック・キューブです。
 この商品、キュービスト界でちょっと話題になっているのだが、九谷焼のルービック・キューブなのだ。
 もちろん、中身まで九谷焼というわけではなく、黒素材のキューブに九谷焼のプレートを貼りつけて作った一品。
 しかもこれ、日本国内でルービック・キューブのライセンスを持っているメガハウス公認品である。「九谷焼の六面立体パズル」ではなく、正真正銘「九谷焼のルービック・キューブ」なのだ。
 そしてお値段がなんと、奥さま、これひとつで、五万円、お買い得ですねぇー! おっと失礼、税込みだと54,756円となります。九谷焼の台座もついているプレミア価格、いかがですか?

 目の玉ボーン!

 いやはや、これ以上高いキューブがかつてあっただろうか。
 なお、模様はプリントだそうで、それまで焼くと、それこそウン十万になってしまうとのこと。

 しかしここまでくると、ルービック・キューブというより、飾って楽しむ芸術品である。正直、触れるのが怖い。

 エイジデザインの方のご好意で、少し回させてもらったが、肝心の回し心地は――いやこの製品にキューブとしての実用性を期待するのは間違いなのかもしれないが――焼き物のイメージと違ってわりと軽く回る。もちろん、中身は黒素材のふつうのキューブで、それに九谷焼プレートを貼りつけた製品だから、ふつうのメガハウスのキューブと同じように回るわけだが。
 それでもギュンギュン回す度胸はなく、スクランブルはしないでそっと元に戻してお返しした次第。このキューブでFSCなどしたら、九谷焼プレートが割れてしまうのではないかと危惧してしまう。

 それにしても税抜き54,756円という価格はさすがに手が出ませんよ……orz
 ぜひともsubで鎬を削っている「われこそはトップキュービスト」という方々にご使用いただきたい一品。お買い上げは「プレミアムバンダイ」からどうぞ。現在、販売予約中である。

 秋のギフトショーが終わると、毎年、「ああ、夏ももうおしまいだなぁ」という気分になる。
 わたしは、取引のある業者へのあいさつ回りを済ませたら、全体を早く周って、そのときその時期のトレンドや全体の景気、雰囲気を把握する感じだが、細君はけっこう丹念に周る派。わたしが見逃していた、「これは」という商材・業者を見つけてきたりする。
 これも細君を待つビッグサイト内のスタバで書いている。閉場まであと30分、連絡もないので、細君は熱心に最後まで見ていくようだ。

 ギフトショーは(東京では)年二回、2月と9月に開かれている。2月は休んでしまうことが多いが、9月はここ数年、皆勤賞である。

 あとはブックフェアが復活すればなぁ……。今年2018年の今月9月開催が目標のはずだったのだが、音沙汰なしなのは寂しい。
 そういえば、タブレットやスマホの高性能化にともなって、最近は「読書専用端末の時代も終わり」という議論もあるという。ブックフェアの現状と相まって、いろいろと考えてしまう話だ。

 話が飛んでしまったが、来年のギフトショーにも、元気で訪れることができますように、と、神様に願をかけ、ちょうど閉場時間なので、筆を置く。

 追記:細君が会場で、面白いものを見つけてきてくれた



 千葉県民のソウルドリンク「マックスコーヒー」のピーナッツ揚げ。おぉお。千葉県土産にいいかも。「あられちゃん家 千葉工場直売店」で検索よろ。ちなみに通販もやっているそうである(餅工房オンラインショップ)。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年09月05日

【日記】わたしの体の上を通り過ぎたら大変なことになるキューブ

 ルービック・キュービストの端くれを名乗るのも恥ずかしい数字しか出せない自分だが、やはり形から入るのはアリかと思い、このたび、セカンドカーを日産「キューブ」に変えてしまった!


(CUBEにキューブ!)

 もともと、数年前にセカンドカーを選ぶとき、「キューブ」は第一候補だったのだが、家人が、「トランクが横開きなのは雨よけにならないからイヤだ」とのたまうので、そのときは「ノート」にしたのである。

 今回は、たまたま「走行距離4,000キロ」という新古車に巡り会うことができたため、お試し感覚で乗り換えた、とこういうわけ。


(小さくて可愛いクルマです)

 ……ああだめだ。一部のインスタグラマーのように自分をリア充に見せるウソはつけないな。

 ぶっちゃけ、やっちゃったのよ。メインカーのサイドを、電柱でちょっと擦っちゃったのだorz
 言い訳はたくさんあるのだが、夜、今まで何万回も横を通ってきただろう家の近くの電柱の横を曲がるとき、フラフラと走ってきた子ども三人乗りの自転車が一方通行出口を逆走して前を通り、そちらに気を取られて、左後ろの死角を擦っちゃったのだ。

 あーあーあー。ショック。

 わたしは免許を取って33年になるが、100パーセント自責でクルマを何かにぶつけた、擦ったということはなかった(はず)。それだけにショックが大きい。その晩は落ち込んで、布団にくるまって眠ってしまったが、見る夢が擦った瞬間の夢ばかりである。あーあ。
 保険の等級が良く、計算すると、車両保険で支払う方がかなり安くなることがわかったので、修理は保険でやることにした。
 そんなこんなで、ディーラーが貸し出してくれたクルマが、以前、乗りたかったキューブだったと、ま、こういうわけ。

 ちょっと前に「わたしの体の上を通り過ぎていったキューブたち」という記事を書いたが、このキューブに体の上を通り過ぎられたら、ちょっと、いや、かなり痛いでしょう(痛いで済めばいいですが)。

 で、このキューブ、乗ってみてわかったのだが、オートマだがコラムシフトなのである。運転歴が長ければ、いろいろなクルマにも乗ってきているが、実はコラムシフトのクルマは初めてだ。


(オートマだけどコラムシフト)

 最初はおっかなびっくり操作していたが、慣れてくると、けっこうこれが楽しい。コラムシフトは人気がなくて、採用するクルマもどんどん減っているそうだが、床を平らにでき、運転席と助手席をつなげて手荷物を置くこともできるし、自分的には好感触である。


(後部座席のレッグスペースも平らで広いのはいいね)

 反面、やはり大量の荷物は乗らない。これはメインカーがステーションワゴンだから、そう感じるのも当然だろうと思う。
 編プロの仕事で、二十五箱のダンボール箱を一気に運ぶこともあるから、やはりこのキューブをメインカーにすることは考えられない。

 わたしは日産のステーションワゴン、具体的に言ってしまえば「ウイングロード」シリーズを長く乗ってきたのだが、同シリーズは今年(2018年)3月で生産中止になってしまったそうである。
 一時は誰しもがステーションワゴンに乗っていた時代を知っていると、この凋落ぶりは非常に残念だ。
 時代はミニバンなのだろうが、これは細君が「ハンドルが水平っぽいのは嫌い」「車高が高いのは嫌い」「車高が高いと機械式駐車場に入れられないからイヤ」という理由で却下されている。

 もし、いま乗っているウイングロードがダメになったら、商用車のADバンにしようか、と話しあったりもしている。

 それはともかく――
 日産「キューブ」はけっこう運転していて楽しいクルマ、という感触。コラムシフトも楽しいし、車両感覚もすんなり身について違和感がない。ほんと、ちょっとセカンドカーにしたくなってしまった。
 欲を言えば、乗っていてどこか「軽っぽい」感じがあるのが残念なところか。

 日産には、以前、ビーワンという、これまた可愛いクルマがあった。
 これはもともと、デザイナーがA案(採用されてほしい実用的なデザインのクルマ)、B案(採用されてほしくないのでトンデモなデザインのクルマ)、C案(A案、B案とも違う理想のデザイン――デザイナーのプライドを満たせるクルマ)の三案を重役会議に提出し、自然にA案を選択させる風習があったのだが、一時期(今も?)日産はトチくるっていて、B案を採用することが多かったのだ。それで「B案」から車名が「ビーワン」になったのだとか。
 あのエスカルゴなどもB案だったと聞いている。ああエスカルゴ、十年前はまだたまにみかけたのだが、最近は本当に見なくなったなぁ。あれは可愛いクルマだった。

「キューブ」が何案なのかはわからないが、コラムシフトがイヤでないなら、けっこうお勧めかもしれませんよ、という締めで筆を置く。

 ちなみにルービック・キューブの方の数字は――あぁ、電柱に擦ったのがショックで、モチベも数字もだだ下がり真っ最中である。お祈りください。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記

2018年09月01日

【日記】流されてNewisland

 今日もキューブの話である。
 Newisland社製のステレス(ステッカーレス)キューブがお気に入り、という話は以前の記事にも書いた。他にも超高性能なGANとかVALKとかMoYuとかを持っており、こちらの方がもちろんタイムも縮まるのだが、なぜだか、Newislandのステレスキューブが、スポッと自分の「Favorite」に入ってしまったのだ。


(これね)

 ひとつは、緑色が珍しく「深緑」で見やすい、というのものある。もうひとつは回転がサクサクというよりヌルヌルで、これが絶妙なのだ。他社のステルスキューブのネジをゆるめ再現させようとしたのだが、なかなか同じような味がでない。

 というわけで、予備にもう一個買っておくかなぁ、と、Amazonで注文したのである。
 このページのやつだ。「Newislandスピードキューブ 立体パズル 3×3×3立体キューブ

 ついでに他にもほしいものを買ったりして、届いてからそちらをいじって、さて、と、Newislandのキューブを確認したら……あれっ!? 中身が以前のものとぜんっぜん違う!

「緑色」は「深緑」ではなく「黄緑」だし、なにより、各パーツのRが取られていない。回した感触はシャリシャリで、キューブの性能としては悪くないのだが、わたしのほしかった、Newislandのそれとはまったく違っていた(もちろん、サイトの説明写真とも異なっている)のである。


(左が以前送られてきたもの。右が今回来たもの)

 しかし、箱だけはNewislandのものなのである。わたしには、これは……。と思い当たるところがあった。

 というのも、わたしは最近、手当たり次第にキューブを買いまくっていたので、この新しくきたNewislandのキューブが、VFUnixの3x3x3とそっくりだ、とすぐ気がついたのである。


(これにそっくり)

 VFUnix社と、Newisland社は、どうやらなにか提携関係にあるか、同じOEM元からキューブを仕入れているらしい。
 というのは、次の写真を見ればわかる



 これはVFUnix社の2x2x2キューブと、その箱である(ちなみに、この製品はお勧め)。
 箱の造作といい、青い布袋が入っているところといい、Newislandのものとそっくりだ。

 これは、NewislandとVFUnixの間で、なにか手違いがあって、Newislandの製品にVFUnixの3x3x3がまぎれこんだのだろうか……。

 まずはNewislandのウェブサイトにアクセス。英語と日本語のページがあり、日本語ページのメールフォームからクレームを送ってみた。しかし、数日待ってもまったく返答なし。



 そこで、英語ページから英語でクレームを送ってみた。こちらは「24時間以内に返事を出す」と書かれていたが、とんでもない。一週間待っても返答なし。
 わたしはしつこいので、メールフォームシステムが死んでいるのかもしれないと、Newislandのメールアドレスにメーラで、直接、日本語と英語のメールを送ってみた。それでも梨の礫。まったく反応がない。
 そうこうしているうちに、驚いたことに、Newislandのウェブサイトが、事実上、閉鎖されてしまった(「There has been an error processing your request」と表示されたまま)。



 このまま泣き寝入りするのも癪なので、Amazonのシステムで「送られてきた製品が違う」ということで「交換」をお願いしようと思ったら、この製品は「返品で返金」はできても「交換」はできないとのこと。

 ううーむ。だったら、返金してもらい、もう一度買ってみるまでよ(わたしはしつこい)、と、Amazonに返品の上、返金してもらい、同じページから、再びNewislandのステレスキューブを購入してみた。

 待つこと二日……。さてみなさん、この賭け、勝ったと思います? 負けたと思います?


(右が再々度届いたキューブ……)

 ガーン、だな。届いたNewislandのステレスキューブは、前回のと同じ、「深緑」ではなく「黄緑」で、パーツのRが取られていないものだったのである。

 これはもう間違いではない。Newislandのサイトが閉じたことも考慮にいれて、なんらかのことが裏で起こっている。サイトに載っている「深緑」で回転のよい製品はもう在庫がなく、どこからか流用して回しているような状態なのだ。

 本当に失敗してしまった。あのまま、返金された時点で、再び一個買うという選択をしなければよかった、と思っても後の祭りである。

 と、がっくりしていたら……。
 来たのである。Newislandの親会社(?)であるOMAKERからメールの返事が。いまさら!?

 内容を端的に書くと、「在庫がなくなったので、今は別のキューブを販売している。サイトの写真が違うのは申し訳ない。返金に応じる。手元のキューブは返送不要」
 おぉお、太っ腹! 実際には、このメールが来る前に、上記のようにAmazonから正規に返金してもらって買い直していたので、メールのやりとりを何度かした結果の内容だが、手元に「違うキューブ」を残したまま、返金してくださるという方針で、この案件は幕を閉じたのであった。

 というわけで、今「Newislandスピードキューブ 立体パズル 3×3×3立体キューブ」から購入できるNewislandのキューブは、サイトの写真どおりのものではないので要注意である。
 わたしと似たようなことを評価で書いていらっしゃる方も二名ほどお見かけできるので、わたしだけに起こったことではないはず。
 ステレスでないキューブも、写真のものと違うという情報がある(センターキューブのステッカーが丸ではないという)。

 過去のログをネットで遡って調べてみると、Newislandはサンプル品を配りまくって、けっこう強引に評価を上げるようなことをやったり、解法の解説書をどこかのサイトから丸パクリしていたりと、キューブ界では「そういうことをする色物的メーカー」という認識であったようだ。
 確かにキューブの世代としては、もう数世代前のものになるのだろう(マグネットアシストもないし)。一流のスピードキュービストたちからは「箸にも棒にもかからない」扱いをされるキューブである。

 それでも、同社の「深緑」のステレスキューブが気に入っていたので、もう買えないというのは残念なのである。だって気に入ってたんだもん。ぐすし。
posted by 結城恭介 at 08:00| 日記